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ボランティアの意味を理解しない日本人=大企業に利用される愚かな庶民?ー改訂版ー [日本人の問題]

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日本人は「金儲け」というと「良くないこと」だと考えることが多い。「結局、金のためか?」と批判する人もよくいる。が、どうも最近、その発想は、裏で金儲けしている連中の隠れてミノになっているような気がする。一番分かりやすい例でいうと、オリンピック。昨年からボランティア・スタッフを募集。真夏の太陽の下で、ただ働きする人を集める。医者までボランティアで呼ぶという。だが、それらを管理にするパソナのような会社には莫大な経費が払われる。

「オリンピックを成功させるためだから、賃金がなくても頑張ろう」

という人たちの心を利用した金儲けだ。同じことは毎年、夏のテレビ番組でも行われる。「愛は地球を救う」と言って寄付を集める。「恵まれてない人たちに、愛の手を、障害者に車椅子を」とか有名タレントたちがテレビから呼びかけて寄付を募る。

だが、タレントたちはボランティアではなく、ギャラをもらっている。テレビ局はスポンサーから何億円という莫大な広告料をもらっている。国民は身銭を切り「困っている人のために」と寄付するが、タレントや局は大儲け。メイン司会だとギャラは1000万と聞く。その種の番組は通常より高い広告料を取るが、その収入から寄付することはない。視聴者から集めた寄付だけが使われる。それが「愛は地球を救う」という意味なのだろう。

明石家さんま。かつて番組のオファーを受けた時「ギャラは全部、寄付したい」と言ったら局側は「それはできない」といい、出演辞退。たけしも、同様の裏を指摘。出演したことがない。これもオリンピックと同じ構図だ。ボランティアを利用して金儲けする、この商法。先に挙げた日本人の「金儲けは良くない」という発想を利用したもの。慈善事業は美しいと思わされている。

「ボランティアです」「お金のためではありません」「さあ、あなたも!」

その裏で企業は大儲け。庶民は非常にうまく利用され、踊らされている。オリンピックも同様なのだ。



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