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「狙われた集団自決」=政府が隠したいもの。改竄したい沖縄戦の事実とは? [沖縄戦]

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「狙われた集団自決」=政府が隠したいもの。改竄したい事実とは?

この本は沖縄戦の集団自決を伝えた書籍に対して起こされた裁判を見つめ、その背景を伝えるものだ。大江健三郎著「沖縄ノート」(岩波新書)他3冊で「集団自決は軍の指示によるもの」という記述が事実ではないと訴えたのが、元軍人で渡嘉敷島に赴任していた赤松隊長の弟、他1名である。これが大江ー岩波裁判と呼ばれる。

実はこれ以前にも同じような訴訟があった。それが家永裁判。すでにその時、「軍の関与あり」との判決が出ているにも関わらず、同じ形で訴訟したことに疑問を感じる。だが、その背景紹介を読むと、なるほどそういうことか!と納得が行く。訴訟の担当弁護士の1人が稲田朋美。応援団は「教科書をつくる会」のあの人だ。

それが裁判途中の判決が出る前に、文科省は時期教科書から「軍の関与」記述を削った。同省は「選考委員会の決定」と説明していたが、「沖縄タイムス」のスクープで文科省から「削除指示」が出ていたことが暴露される。沖縄県民の怒りが爆発。大規模な市民集会が行われた。そこに参加した方々の名前を見ると「ドキュメンタリー沖縄戦」で取材させてもらった方々もいた。

彼ら彼女らのこれまでの活動も紹介されており、お話を聞かせて頂いた方々が様々な戦いを越えてこられたこと痛感。さらに、選考委員の2名が「作る会」との深い関係があることも発覚。要は文科省と「作る会」が連携。集団自決は軍の指示という事実を教科書から消し去るためのプロジェクトではないか?と思えてくる。それに対して、集団自決で生き残った地元住民が裁判で証言。その言葉に涙が溢れる。

裁判の記録というより、沖縄戦の真実は何か?を追求するものになっている。これは過去の話ではない。早々に廃棄された桜を見る会の招待者リスト。森友事件で改竄された公文書。政府は都合の悪い事実を今も改竄している。そして戦争に関して現代もなお改竄、隠蔽しようとするか?それを考えれば、日本軍の蛮行を消し去り、彼らを英雄に祭り上げることで、また戦争ができる国にしたいという意図を感じる。

その手法はまさに映画「Fukushima50」と同じ、事故を起こした責任者である東電社員を英雄に祭り上げてしまうやり方と同じなのだ。そうして原発推進を続ける。この教科書問題も同じ構図なのだ。後半を読んだらまた、記事にさせてもらう。


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