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映画「Fukushima50」が隠した事実=大津波の対策を潰したのは吉田所長!だから津波が防波堤を越え、日本が危機に? [再掲載]

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大津波の対策を潰したのは吉田所長!=ということは、彼のために全電源喪失が起き日本を危機にした?

添田孝史著「原発事故と大津波 警告を葬った人々」(岩波新書)を読むと、東電がいかにいい加減で隠蔽体質の強い組織であるか?が説明されている。朝日新聞の科学記者(科学的な知識を持ち事故を取材する記者)によって書かれたものだ。

大津波が来ることは311以前から何度も指摘されており、保安院からも注意を受けていた。にも関わらず、東電側は費用がかかる対策をしたく無いので先延ばし、無視、別の資料を作り検討し直しということを繰り返していた。

つまり大津波は「想定外」ではなく「1000年に1度の大津波」でもなく、想定されていたものであり、その対策を東電と福島第一原発側が怠っただけなのだ。さらに、想定された大津波の対策を拒否し、握りつぶした人物こそ、映画のメインキャラの1人。渡辺謙が演じた吉田所長その人なのである。

決死の活躍で、部下たちと共に原発を守り、事故対策をする姿が描かれていたが、その事故を起こすきっかけを作ったのが吉田所長その人。当時は所長ではなかったが、彼は津波の専門家では無い。にも関わらず「大津波は来ない」と対策を拒否した。原発事故で本人がその責任を取ることなった。つまり、彼は映画で描かれたように「日本を救うために頑張った」のではなく、自身が津波対策をしなかったために、日本を危機に陥れ、部下の命を危険に晒したのである。

その罪深い人物の、そんな背景を一切描かず、隠して、英雄として描いたのが「Fukushima50」という映画。隠蔽、改ざん、嘘で固めて、やるべきことをやらない。映画も東電も同じ体質なのだ。


俳優について=>https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-09

製作面について記事=https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-07

要は東電賞賛映画?=>https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-08


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