SSブログ

日本の混迷。全ては戦後教育の間違いから始まった=会社ロボット育成のための学校? [日本の教育]


73446221_3122059807868302_3532368815776071680_n.jpg

日本の混迷。全ては戦後教育の間違いから始まった=会社ロボット育成のための学校?

スプリングスティーンの歌で「学校の授業ではなく、レコードから多くを学んだ」という歌詞がある。その曲を聴いたとき、その通りだ!思った。僕は今、映画の仕事をしている。監督するだけでなく、脚本を書き、編集をし、宣伝もする。が、学校の授業で学んだことで役に立ったことはほぼない。高校時代に見た映画、聴いた音楽が今、役立っている。

小学校時代のことはまだプラス。字を覚える。漢字を覚える。足し算、引き算ができる。掛け算もできる。都道府県を覚える。日本史の流れを覚える。それらは今も役に立っている。が、中学、高校と6年間で学んだことは役に立っていない。6年も英語を習ったのに英会話が出来ない。因数分解や連立方程式を使うことがない。古典や漢文も必要ない。そんな役に立たない勉強を6年もしていた。

僕は映画の仕事を選んだが、例えば会社員になった。実家の八百屋を継いだ。飲食店で働いている。そんな人たちは6年の授業が役立っているのだろうか? 多くがさらに4年。大学に行く。友人たちは勉強より、バイトをし、スキーに行き、コンパをして、遊んでいた。が、そんなことが思い出になり、自由に趣味を謳歌することが出来たことが良かったという。そのことで将来の仕事を選ぶ、卒業にその道を進み始めた友人もいる。ま、遊んだだけで4年を終えた友人も多いが。

僕だけでなく、友人たちの話を聞いても、10年間に学校で学んだことで社会に出てから役に立つことは、ほぼなかったようだ。なぜ、日本の教育はそんな無意味な教育をしているのか? 次第に分かって来たのは、政府や企業に都合のいい人材を育てることだったのだろう。数学でも、古典でも、化学でもいい。何ら役に立たない。興味を持てないことでも、与えられたことをする大人を育てるための訓練なのだ。

記憶する。教えた方法で理解する。好き嫌いさせない。行動の意味を考えない。言われたことに逆らわず、与えられたことを確実にする会社ロボットに育てるため、社会の部品になる教育だと思える。政府や会社が指示したことに逆らわない。無茶な命令をされても、その意味を考えず、従う。好きだ嫌いだと言わず、与えられたことを黙々とこなす労働力を育てるものだったのだろう。

その能力を測り、比較して、上から優秀なものを一流企業、次に政府が獲得。彼らが日本を運営していく。例えればアリの王国作りを目指したのだろう。女王アリと働きアリ。それがスタートしたのが戦後。働きアリたち真面目に文句を言わず、休みも取らず働き続けた。日本は経済大国となった。が、バブル崩壊。リーマンショックと、戦後と同じでは乗り切れない時代が到来する。

だが、与えられたことしか出来ない人材ばかりの国。当然、トップも同じ。価値観が変わっていく世界で、自分で考えることの出来ない人たちは、古い価値観にしがみつくしか出来ない。そんなトップたちの誤った判断に従い、崩壊の道を突き進んで来た。それが不況の20年となったのだろう。すべては教育から始まっている。今、必要とされるのは、新しい時代に、新しい判断をできる人。自分で考えることができる存在なのだ。

ただ、大きな問題がある。僕らの時代まではまだ管理教育が完結しておらず、はみ出しものがいた。が、それ以降は教育によって完全に型に嵌められてしまい。はみ出すこともできず、指示されなければできない大人が大量に育ってしまった。彼らでは無理。新しい時代を切り抜けられない。急いで教育を改革しても、今の子供が成人するのは20年かかる。それまで日本は混迷を続けるしかないのか? あれこれ考えてしまう。



m_12527945_1003590556381915_2074457293_n.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。