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沖縄戦と原発事故は同じ構図。どちらも東京を守るために地方を犠牲にした? [沖縄戦]

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沖縄戦と原発事故は同じ構図。どちらも東京を守るために地方を犠牲にした?

福島の原発事故のとき。東京では多くの人がこういった。「福島の人たち気の毒。寄り添いたい!」だが、なぜ福島に原発があったのか? それは東京で使う膨大な電力を作るため。福島第1原発で作られた電気は福島では使われてない。東京のためだ。そのために危険な原発を引き受け事故が起きた。「可愛そうとか、寄り添いたい」ではない。東京都民のために福島が犠牲になったのだ。

「沖縄戦は本当に悲惨な戦闘だった。本当に気の毒だ」「沖縄の人たちに寄り添いたい」という人たちがいる。だが、当時の日本軍は本土決戦の準備をするために、沖縄で持久戦を行った。「勝つ必要はない」「長引かせて米軍の体力を消耗させろ」「時間を稼げ」それが命令。つまり沖縄は捨て石にされたのだ。そのために多くの住民までが動員された。当然、多くが犠牲になる。また、軍は住民避難についての計画がなく、ここでも多くが戦闘に巻き込まれ犠牲になっている。

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その際、日本軍の抵抗の激しさを痛感した米軍は本土上陸作戦を躊躇したようだ。結局、本土決戦は行われないまま日本は降伏。沖縄の多大な犠牲の上に本土決戦は回避されたのだ。これも「沖縄。大変だったんだね」「寄り添いたい」ではないだろう。本土の人々の盾になって多くが死んだのだ。原発事故と同じ構図だ。

さらに沖縄で多くの人が死に、東京、大阪が助かった...でいいのか?同じ命。同じ日本人。なぜ、沖縄を犠牲に本土を優先したか? そこにまた別の問題が見えてくる。これで「日本を守るための戦いだった」と言えるだろうか? つまり、太平洋戦争はそういう戦いではなく、やはり侵略戦争であったと思えてくる。それに失敗し米軍に追い詰められた時。沖縄の人たちを犠牲にして、自らを守ろうとしたのが当時の政府であり軍であったのだ。

太平洋戦争の一部だけを見て、あれこれ都合よく美化した解釈をする人たちがいるが、沖縄戦をしっかりと見つめると、そうではないことが見えてくる。「ドキュメンタリー沖縄戦」ではその辺を描いた。同じことは原発だけでなく、国民犠牲の上に様々なことが今でも行なわれていること、にも気づいて頂けると思う。


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