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日本人はなぜ100点満点を求めるのか?=教育で歪んだ心。減点法でしか人を判断できない? [社会政治]

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日本人はなぜ100点満点を求めるのか?=教育で歪んだ心。減点法でしか人を判断できない?

小学校時代。教師は成績表を見せて、こう言った。「今回は算数、成績が上がった。でも、国語がまだまだだ。次は国語も頑張ろうね」算数の成績が上がっても、それは当然であり、まだ国語の成績が悪い。だから、まだまだ努力が必要というのだ。

アメリカの大学に留学して分かったこと。アメリカ人はよく褒める。「good job!」「That's the point!」「Great!」教師だけでなく、大人は子供を褒めて育てるところがある。対して日本では「褒めると調子に乗るから、厳しく言った方がいい」「安心せず、もっと努力することを求めるべき」という教師や大人が多い。僕自身。教師や親に褒められた記憶はほとんどない。

最近、教育における心理学で「否定されると萎縮して、自分に対して否定的になり、ネガティブになる。自信を持てない大人になる」という話を聞く。「褒めて育てる方が有効だ」とも。そう考えると日本では真逆を実践していたのだ。子供の頃に見たドラマもそう。「巨人の星」では父。一徹は息子の飛雄馬を絶対に褒めない。それどころかライオンのように谷底に落とすようなことをする。あの時代のアニメや漫画は鬼コーチ的な存在が主人公を応援しているのに、厳しく接するものが多かった。

甘やかしてはいけない。厳しく接するのが愛。という発想が日本人の根底にあったのだろう。だから、テストで90点取っても褒められることはなく「次は100点を目指そうね」と教師に言われた。成績表でも美術で「5」を取っても、数学が「2」化学も「2」だと褒められることはない。日本人は100点満点。オール5を取ることが大事なのだ。

そんな子供時代を過ごした友人たち。安倍政権に不満をぶつける。誰が次期総理に相応しいか?と聞いてみた。「小池はダメだ」「石破は危険だ」「山本太郎もまだ早い」とケチを付ける。しかし、誰を取っても安倍よりは遥かにマシなのだが「いやいや。小池は日本会議だ」「石破は戦争を始める」「太郎は頼りない」とか言う。現政権がどれだけ危険か?理解していないのか? 誰でもいい。彼以外の人に変えねば日本が終わるということに気づいていないのか?

いや、多くの人は気づいている。だが、子供の頃の100点主義が出てしまう。「***はイメージはいいが、経済が弱いから30点」「***はリーダーシップはあるが、失言が多いから40点」とか、減点方式で誰にも100点を与えない。だから認めない。そもそも100点満点の政治家なんている訳がない。今は30点でも、その人を国民が支持し、育て、応援して行けばいいのに「あいつは**があったからマイナス30点。もう支持しない!」とかいう人も多い。

巨大な隕石が落ちようとしているのに、減点方式で重箱の隅を突いていて何になるのだろう? 以前は日本人ってアホだなあ。と思っていたが、これもまた戦後の教育による歪みなのかもしれない。30点の人材も2年後には70点になる可能性がある。なのに烙印を押し否定する。いいところを見つめ、伸ばそうとしない。自分たちが教育でされたことを再現しているようだ。それは自分たちの未来を閉ざそうとしているように見えてしまう。



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