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映画製作を混乱させる人たち?=利用したい人たち。悪意はないのに混乱させる人たち。なぜ、そうなるのか? [映画業界物語]

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映画製作を混乱させる人たち?=利用したい人たち。悪意はないのに混乱させる人たち。なぜ、そうなるのか?

映画製作を混乱させる人たち?=利用したい人たち。悪意はないのに混乱させる人たち。なぜ、そうなるのか?

黒澤組、木下組、深作組と監督の名前で組(チーム)が呼ばれるように、僕のチームは太田組と呼ばれる。今は素晴らしいスタッフ、キャストが集まっており、予算以上のクオリティ高い作品を毎回作ることができている。監督1人の力ではない。スタッフ、キャストのおかげである。

だが、映画を作ると必ず良からぬ輩が寄って来て、入り込もうとする。当初は「僕のような監督のために、応援したい!参加したい!と言ってくれるのはありがたい!」と一般の人も受け入れていた。が、中には映画に関わることで利益を得ようとする者。有名俳優に近づきたいだけの人。工作員のような輩も出て来た。その辺は見つけ次第「小池!」ではなく「排除」する。

逆に悪意はない。むしろ好意的。見返りは求めない。あれこれ応援してくれる。ありがたい存在もいる。だが、その手の人も問題が出て来た。映画についてよく知らないのに、次第にあれこれ意見するようになる。いつしか気分はベテランスタッフ!?採用しないと「だったら、勝手にしろ!親切で言ってんだ」と言い出し、アンチになってしまう。

あちこちで批判を始める。というより悪口を言っているだけ。注意すると「あれは苦言だ」と言う。だったら直接本人に言え。なぜツイッターで発信必要がある? 彼らは映画に対して監督に対して独自のイメージを作り上げ、それから外れると「裏切られた!」「許せない!」「騙された!」と憤慨、批判する。

映画製作を知らない一般の人が、ハマりやすいところ。悪意はない。むしろ純粋で、まっすぐな人たち。でも、熱く、思い込みも強い。「こうだ!」と思ったら突き進んでしまう。別の世界の価値観を持ち込んで「違う」と言ったりする。こんな人もいた。「この映画のテーマ。おかしいですよ」と言う。彼が言うのは「俺ならこう言うテーマにします」ということ。「監督は優しい人だから、俺のアイデアを受け入れてくれるはず」と思った。

が、それは出来ない。何年も考え抜いたテーマ。思いつきで言わて変えることは出来ない。「監督はいい人だと思ったのに失望した! 俺のテーマの方がいいのに!」と以降、批判して回るようになった。ただ、彼にも悪意はない。むしろ勘違いさせてしまった僕に、責任がある。監督は「いい人」でいてはいけない。勘違いさせてしまってはいけない。ある時期から一線を引くことにした。

映画の世界は一般の世界と価値観が違う。分かりやすく言うと映画作りは民主主義ではなく独裁政治。1人のクリエーターの思いをプロフェッショナルが形にする世界。それを知らない人たちは「身勝手だ!」「みんなの意見を聞け!」「多数決で決めよう!」「会議を公開しろ」と言い出すことがある。それでアートはできない。そこが分からない人には、悲しいが外れてもらうしかない。

ここしばらくバッシングされているあの人。同じ構図ではないか? それぞれが、それぞれの価値観を掲げて「違う!」「変わった」「それではダメだ」と批判している。悪意はないのに愛しさ余って憎さ百倍。その「怒り」を「苦言」と称している人がいるのも同じ。先に上げた「利用しようとする人たち」と同様の存在も多数、見え隠れ。余計に混乱。さらに「この期に彼を潰そう!」と企む団体の思いも交差....多くが踊らされている。そんなことを感じてしまう。

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