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「人はなぜ、他人を許せないのか?」中野信子著(アスコム)は今、知りたいことが書かれている!=なぜ、日本人は議論できず人格攻撃を始めるのか? [2020]

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「人はなぜ、他人を許せないのか?」中野信子著(アスコム)は今、知りたいことが書かれている!

かなり面白い。まさに今の時期に読むべき本。いくつか中身を紹介する。「議論ができない日本人」ーフランス語では「議論する」の目的語は相手であるけど「論破する」の目的語は人間にはならない。論破するのは相手ではなく、相手の主張であり論旨、内容なのだ。が、日本では主張や内容と人格が分離されず、容易に人格攻撃へと繋がる。

この話。僕が以前に書いた「日本の教育」問題と同じ。アメリカは子供の頃から「ディベート」(討論)を学ぶ授業がある。が、日本ではない。そもそも討論とは何かが分からないので、相手の主張ではなく、相手の人格を攻撃。喧嘩になってしまう。それをフランスの例を挙げて紹介している。

ニューヨーク大学の教授による分類。「リベラル」はリスクを冒してでも新しいことに挑戦する性質が高く、善悪や倫理観に親和性が高い判断をする集団。「保守」は新奇探索性は低く、自分が慣れしたしいんだものと違うものや違う判断を好まず、善悪や倫理観より慣れ親しんだことを選択しやすい集団。

なるほど、分かりやすい。とすると、先の都知事選で「リベラル」だと思っていた人たちも、その一部は「保守」だったと思える。だから、新しい試しみに反対した。でも、本人たちは「リベラル」だと思っているから、あれこれややこしいことになったのだろう。

「長い時間をかけて徐々に人が許せなく事例もある」その典型は結婚。愛し合って結婚したはずの夫婦が性格の不一致を理由に離婚する。恋人だった頃より互いの距離感が近くなることが大きな理由。本来、恋愛期間中は互いの違いに惹かれ合うのに、近づくと「自分と違う」不一致感が強くなり粗として感じられる。遠く離れていると憧れを抱いたまま、友好関係で居られるが、近づくと人はそうなりがちという話も面白い。

あと、「正義中毒」の話が特に面白い。また感想を書く。



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