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「悪い奴」を「悪い奴」だと伝えるのは大変!=この本はそれに挑戦し成功している。 [緑のタヌキ]

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「悪い奴」を「悪い奴」だと伝えるのは大変!=この本はそれに挑戦し成功している。


さて、この本はいろんな側面からいろんなことを感じた。人の本質や正体をを伝えるのは難しい。特に「悪い奴」であるのを伝えるのは至難の技だ。例えばあなたが友人に「ある人」が「悪い奴」であることを伝えたい。その際に「ある人」が友人も知っていて「悪い奴で」あることを認識していたら話は早い。「あーいつものパターンね?」「相変わらずバカだね〜」と分かってくれる。

だが、友人がその人を知らない場合は違う。その人物が何者で、何歳で、男か女か? 仕事は何で、どんな立場で、容姿はどうで、自分とはどんな関係で....と、イメージできる情報を与えなければならない。それから、その人物がどう酷いか? どう嫌なのか? どんな風にとんでもないか?を説明する必要がある。

その人が会社の上司なら、上から目線で、偉そうに命令しても「よくあること」であり「嫌な奴」とは伝わらない。だが、後輩であれば「それは常識ない奴だな。先輩に向かってそれはないだろう」と「嫌な奴」であることを理解してくれる。ただ、それが「後輩」だとしても「たまたまかもしれないし、今は反省しているかも?」と言われることもある。毎日なら「とんでもない」が1〜2回ならイライラしていた。虫の居所が悪かった解釈され「嫌な奴」とは伝わらないこともあるだろう。

また、人というのは「苦しさ」や「悔しさ」をなかなか理解しない。大変な目に遭っても「よくあることさ」とか「その程度のことで怒るなよ」と言われることがある。飛行機が墜落、300人が死亡と伝えられても、家族や友人が乗ってなければ「へーー」でおしまい。アメリカで黒人が殺されたと言っても「大変だな」で済ます人は多い。人は自分が苦しい時は声を上げるが、他人の苦しみに共感しづらいところがある。そのため「嫌な奴」のことを伝えても、自分に被害がなければ「世の中、いろいろいるよね〜」で終わってしまいがち。

共感能力がないというより、想像力が貧しいのかもしれない。だから、その「悪い奴」を知っている人ならば、いかにとんでもないか?を話せば「やっぱなあ」と理解、共感してくれる。が、逆に「悪い奴」を「いい奴」と思っている人に「悪い面」を説明するのは、さらに難しい。「そんなことあり得ないよ」「そんな人じゃないね」と否定されてしまう。僕も経験がある。二面性があるP、外には「いい顔」内輪には「鬼」という奴がいて、スタッフから追放しようとしたが、周りから「お前の方がおかしい」と言われた。ギャラを搾取されている者がPを庇ったのだ。

それは都知事も同様。だが、この本はそれを見事に突き崩し、緑のたぬきの正体を暴いている。その難しい作業をするためか? ノンフィクションではやってはいけない禁じ手も使っている。ただ、嘘はない。「悪い奴」「問題ある奴」は「いい人」の仮面を被り多くを誘導する。それを突き崩し正体を暴くのは簡単ではない。ぜひ、この本。読んでみてほしい。


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