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映画のサントラ盤。日本はファンが多いというがよく分かる? [映画業界物語]

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映画のサントラ盤。日本はファンが多いというがよく分かる?

日本では海外で発売されていないサントラ盤が手に入る。あのタレンティーノ監督が「なんで、この映画のサントラが日本で売ってるんだ。アメリカでも発売していないのに!」と驚愕したこともあるそうだ。多分、それは「続・荒野の用心棒」だと思うのだが、僕も持っている。

というのは、日本にはサントラ・ファンが多く、当時で言えばレコードを出せば数千枚は必ず売れるからと聞いた。日本の映画ファンというのは、映画を見て楽しむだけでなく、帰りにパンフレットを買う。これはアメリカにはない。彼らは映画館で楽しんだらそれで終わり。チラシもないので記念品が残らない。が、日本人は映画館で見て楽しみ、パンフを買って家で思い出し、さらにサントラ盤を聴いて感動を噛みしめるファンが多いのだ。

僕もそんな1人で高校時代から気に入った映画のサントラ盤を集めていた。ま、日本のレコードは高く、当時は2500円もした。高校生の小遣いは1ヶ月5000円くらいなもの。かなりの値段。それでもこれは!というものは買って1ヶ月くらい毎日聴いていた。が、レコードを聴くとすり減るので、カセットテープにダビングして聴いた。

写真はCDだが、元々はレコードでも持っていたものも多い。「サタデーナイトフィーバー」「ゴッドファーザーPARTⅡ」「カサンドラクロス」「タクシードライバー」「太陽を盗んだ男」「フォローミー」まだまだあるが、音楽を聴くと、映画の名シーンが蘇る。受験勉強せず、それらサントラを聴きながら「スクリーン」や「ロードショー」を読んでいた。

が、それは今、とても役立っている。自分の監督作。シナリオを書く段階から「今回はあの映画のメインテーマ風」とか決めて、その曲を聴きながら執筆。ダビングして俳優にもその曲を聴かせる。そして、撮影が終わると、映像にその曲をつけて編集。音楽家さんにも、その曲のようなイメージで!とお願いする。

曲のイメージを伝えるのは難しい。「明るい感じ」「泣ける感じ」では分からない。でも、あの映画のあのテーマの感じというと、伝わる。さらにそれを映像につけて見せる。

「ストロベリーフィールズ」は「ブラザーフッド」。「青い青い空」は「セントエルモストファイヤー」他の映画もイメージ曲がある。「ドキュメンタリー沖縄戦」は「愛と哀しみの旅路」だ。音楽家さんをそれを理解した上で、その方向性で作曲してくれる。高校時代から聴いた膨大なサントラ。今、役立っている。



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