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映画「パリは燃えているか?」で知るドイツの国民性?=コロナ禍でメルケルが芸術家救済をした意味が分かる。 [コロナウイルス]

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「パリは燃えているか?」で知るドイツの国民性?=コロナ禍でメルケルが芸術家救済をした意味が分かる。

3時間の大作映画。米=仏合作。監督は「禁じられた遊び」のルネ・クレマン。脚本は「地獄の黙示録」のフランシス・コッポラ。出演はアランドロン、ジャンポール・ベルモンド、ジャン・ギャバン。イブ・モンタン。カーク・ダグラス、グレン・フォード。ゲルト・フレーベ。とオールスターキャスト。この映画は中学生の頃から知っていたが、見る機会がなかった。

横浜に住んでいた頃は名画座がたくさんあり、古い映画もあちこちで上映されていたが、この作品を上映したところは記憶にない。白黒映画なのでテレビでも放送されずらく。僕は50代になってしまった。このところ戦争映画を続けて見ている。この作品は第二次大戦でドイツの支配下にあったフランス。アメリカ軍が侵攻して開放するまでを描いている。

太平洋戦争はそこそこ理解して来たが、ヨーロッパ戦線はまだまだ未知との遭遇? パリ開放という事実は知っていたが、何がどうなって起こったのか?は理解していない。この映画を見ると、そこがとてもよく分かる。どうやって撮ったの?という戒厳令下のパリ。市街地での戦闘シーン。まるで、パリの住民になり歴史の1ページを体験している様だった。

ドイツ軍というと考えると「インディジョーンズ」シリーズくらいでしか見ておらず、その辺もよく分かる。この映画では単なる悪役としては描かれず、軍内での軋轢も描かれる。何よりもパリを救ったのはアメリカ軍というより、あの人だというのも興味深い。ドイツはやはり芸術を理解する国。

ヒトラーが「パリを破壊し、火の海にしろ」と命じたのに彼はそれを遂行しなかったのだ。それでパリは美しい街並みを残したのだ。コロナ禍の中でも音楽、映画、演劇に対して手を差し伸べない日本に対して、ドイツはかなりな額を芸術家救済に当てた背景もよく分かる。

同じくフランス人気質も感じる。アメリカ映画は本当にたくさん見ているので、アメリカ人気質は把握しているが、フランス映画はそれほど見ていない。映画を見ることで、その国を知ることができる。日本人はアメリカは理解しても、ヨーロッパを知る機会は少ないのではないか? いや、僕だけかもしれないが。その国民性を知ることで第二次世界大戦の意味や背景も見えてくるはず。ドイツの勉強も続けよう。


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早田 快人

すごく観たいのに、未見の一作です!
名画座での上映も覚えがなく、レンタルでも見かけません。

パリ破壊命令を受けていたナチス将校と、これを止めよう
としたスウェーデン総領事のエピソードについては、これを
集中して描いた「パリよ、永遠に」という、割と最近の作品
(by「ブリキの太鼓」のシュレンドルフ監督)があったので
観たのですが、とても見応えがありました。

家族が人質にもなっており、一切取りあおうとしないナチス将校
が、総領事の紳士的で言葉豊かな説得に、徐々に心動かされていく
過程が「会話劇」オンリーの中(原作は戯曲)、実にスリリングに
描かれていました。派手な戦闘シーンがあるわけでもなく、ひたすら
演技力で勝負している老優二人が素晴らしかったです。

「パリは燃えているか」では、この総領事をオーソン・ウェルズ!
が演じているとのことで、実に興味深いです。

by 早田 快人 (2020-06-03 23:20) 

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