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夢破れた友人たちの言葉「世の中甘くない。いつまでも夢を追うのは子供だ」ーそこにある心理を分析した。 [映画業界物語]

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夢破れた友人たちの言葉「世の中甘くない。いつまでも夢を追うのは子供だ」ーそこにある心理を分析した。

人は苦労して成長するが、逆に苦労してダメになることもある。「超えられない試練を神は与えない」というが、それは違う。大きな危機や絶望でダメになる人は多い。僕の周りにもたくさんいた。そんな彼ら彼女らを観ていて気づいたことがある。

例えば夢を追う若者たち。「俳優になりたい!」「歌手になりたい!」専門学校に通う。劇団に入る。アルバイトをしながら頑張る。でも、5年10年と年月が経つと、流石に考える。「俺には才能ないのかな?」「やっぱ、大手プロダクションに入らないとダメだな」あれこれ理由を考える。そして、こう考える。

「夢はしょせん夢なんだ。子供だったんだよ。現実を見つめないと。世の中甘くないからな。大人になって、自分に合った仕事を見つけよう」

そう言って夢を諦めた友人は数多い。だが、この考え方にはおかしいところがある。「世の中甘くない」というが、夢を掴んだ人たちもいる。世の中甘いのか? そこから言えるのは、「世の中甘くない」の前に、自分はそれだけの努力をしたか?を問っているか? 努力が足りなかったのを「世の中」のせいにしてはいないか? そしてその「努力」の方向は間違っていないか? それを検証したか?少なくても僕の周りで夢破れた人たちで、それらを検証した者はいない。

つまり「世の中」が甘くない。厳しいから夢を果たせなかった。自分は努力した。頑張った。悪いのは世の中だ。それを理解し、私は大人になるのだ。という論法。これのメリットは自分が傷つかずに済む。俺は悪くない。世の中が悪いのだ。それを悟った。大人になった。負けたのではない、むしろ賢くなったのだと考える。もちろん、いつまでも夢を追い続け、目的が果たせないと、どんどん自分が惨めになる。だから、努力せずに自分を救い出す論法を考えてしまうのだ。

ただ、それは違うと思う。「現実に気づいた」のではない。現実を都合よく解釈しただけだ。「才能がない」も違う。そもそも「才能」なんて存在しない。誰もが「俺は努力した」と思いたいが、なぜ「俳優」になりたいと思ったのか? それを突き詰めて考えたか? 「モテるから」「金持ちになれるから」「有名になれるから」それが理由なら向いていない。俳優とはそもそも、どんな仕事でどんな資質が必要か?を考えいていない。単なる憧れだけ。

それで「世の中、甘くない」はないだろう?だが、人は壁にぶつかると、厳しい現実に対峙すると、努力せず、どこかの政権の様に「解釈」を変えて「俺は子供だった」「大人になった」「世の中は厳しい」と自分を正当化する。そして、次世代に対して、子供達に対して「世の中、甘くないぞ!」と説教をする。そんな大人もたくさん見てきた。夢を諦めるなといいたいのではない。現実をしっかりと見て考えろ、都合よく解釈して誤魔化すなということ、その上で、自分の行き方を考えるべきではないか?そう思えている。



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