緊急事態宣言は無意味か？＝政府の優柔不断さが日本を滅ぼす！

緊急事態宣言は無意味か？＝政府の優柔不断さが日本を滅ぼす！

「あの宣言は無意味だ」と言う人もいるが、ニュースを注目していると、渋谷や新宿は人が少なくなった。ここしばらく「要請」により週末の人は減ったが平日は多少減った程度。特に若い人たちは繁華街を歩き回っていた。報道初期に「若い人は軽症で死亡には至らない」と伝えたので「俺たちは平気だ」と言う気分なのだ。その後、若者は発症しないが感染を広げると分かったのに、それを知らない人が多い。

そんな若い世代に対して総理や都知事が生放送で緊急事態宣言を伝えることはインパクトがあり、危険性を理解すると言うことに関しては効果があった。「ドキュメンタリー沖縄戦」の取材でも、当時、すでに戦争が始まっているのに、上陸作戦があっても他人事で「米軍の艦隊を見に行った」と体験者の方が話してくれた。75年前も今も同じ感覚なのだ。

では、これで感染は抑えられるのだろうか？　それは否。宣言が出た後も東京や大阪では多くが満員電車に揺られて会社に通っている。コロナウイルスを広げようとしているかのようだ。それをなぜ止められないのかと言うと、政府のいい加減さがある。学校は休みにしても会社を休みにすると経済が止まってしまう。さらに会社が潰れる。社員の生活が成り立たなくなる。だから要請もできない。

感染は広がる。どうすればいいのか？　政府が会社や個人の損失を補填すれば止めることができる。なのに金を使うことを嫌がり、会社や個人、商店に自己犠牲を強いている。これでは会社は休みにできず、社員も通勤せねばならない。そこから爆発的感染が始まれば（もう始まっているはず）とんでもないことになる。政府は「経済も守りたい。金は出したくない。国民が身を切ればいい」と優柔不断。パンデミックは間も無く目に見えて広がるだろう。結局、政府が愚かだと国民が犠牲になる。