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80年代に憧れたのはあの「イズム」今、必要なのは「太郎イズム」=若者はこうして政治から興味をなくした? [my opinion]

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80年代に憧れたのはあの「イズム」今、必要なのは「太郎イズム」=若者はこうして政治から興味をなくした?

糸井重里さんは80年代。僕らの世代のヒーロー的存在だった。何よりコピーライターという新しいカッコいい仕事を認知、広めたた人だ。パルコの「おいしい生活」ウッディアレンを起用したCMが話題になったが、あのコピーが糸井さんである。

本人が出演、当時の人気女優・石原真理子と共演したポカリスエットのCM。NHKの若者向け番組「YOU」の司会。また、矢沢永吉の「成り上がり」も彼がインタビューし、まとめた本。彼は80年代の若者の憧れであり、オピニオンリーダーだった。その後、美人女優と結婚。金も、名誉も、美女も手に入れ、若い世代は「彼みたいになりたい!」と多くがコピーライターを目指した。

「渋谷で石を投げればコピーライター志望に当たる」と言われたほど。が、そんな彼が近年、コピーライター業を辞め「ほぼ日刊イトイ新聞」の発行をするようになってから、批判されるのをよく聞く。過去に彼が作ったコピー「まず総理から」ー戦争を揶揄した有名なものだが、「あれは無理やり書かされた」というような言い訳をしているとの話。また、今回も「Fukushima50」を「2時間ずっと泣いていた」という絶賛のツイートを出して炎上するなど。体制寄りの発言が目立つ。

友人に聞くと、あの新聞は政府がスポンサーだとかで、批判的なことを言えない立場らしい。もともと、コピーライターというのは企業をヨイショする仕事。「裏切った」とかいうことではない。が、あるツイートを見て、80年代から引っかかっていたものが解明できた。糸井さんを個人的には知らないし、嫌いではない。が、なぜか引っかかるものがあった。その理由が分かった。

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ある方のツイート。「批判せず、熱くならないのがカッコいい」というのが彼のスタイルと指摘。なるほど。それが80年代。特に20歳前後の若者に受けた。僕らの上が「スポ根世代」涙と汗と努力!で、勉強もスポーツも頑張ろう!」というスタイル。その上が全共闘世代。いずれも一生懸命。でも、そんな人たちが頑張り、経済大国日本を築いた。

なのに戦争を知らない、貧しさを知らない僕らの世代は、オヤジたちを見て、汗と涙はカッコ悪いと感じた。そのくせにオヤジたちが築いた経済大国を謳歌した。渋谷や六本木に行き、都会暮らしを満喫。「汗まみれになる仕事は嫌だ。カッコ悪い」そんな時に登場したの糸井重里。「批判せず、熱くならないのがカッコいい」ー共感した。「批判せず」というのは政治のこと。だから、僕らの世代は「政治なんか興味ないねー」はカッコいいと思っていた。

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でも、それは政治家たちの思う壺。日本は水面下で大いなる搾取の国になって行った。経済が伸びていた頃は弊害がなかった。「熱くならない。汗を流さない」で行けた。だからペン1本で短い文を書いて人気者になれるコピーライターに憧れる。もちろん、本当はそんな簡単な仕事じゃない。けど、若者たちはそこまで知らない。同じ理由で大手企業に就職したい。恥ずかしくない会社で働きたい。カッコよく生きたい。

DCブランドがブームもその頃。一流ブランドを着るだけで、自分も一流になった気分になる。熱くならず、汗をかかず、カッコよく生きる。そんな若者たちの思いを体現したのが糸井重里だった。決してモデルのようなイケメンではないが「あのくらいなら俺も行ける?」と思わせる。テレビやCMで活躍。若者の憧れ。リッチでカッコいい!そして文化人!

が、彼は非常に努力家。一行のコピーのために電話帳何冊分の厚さの企画書を書く。若者たちはそれを知らない。表面だけに憧れる。ただ、糸井さん自身も熱くなり戦う人ではなかったと思える。政権が戦争をしたがれば、察して「あのコピーは無理やり書かされた」といい、思想操作する危険な原発映画を絶賛する。まさに「批判せず」だ。先のツイッターにさらに綴っていることがこれ「彼はいじめを黙認する先生」。

そんな日本は不況が20年近くも続き、アジアの貧困国に落ちぶれた。もう「批判せず、熱くならないのがカッコいい」なんて言ってられない。単に政治に利用されている都合のいいだけの存在だ。糸井重里が意図したか、時代がそうさせたかは分からないが、熱くならない、批判しない生き方に憧れた日本人たちが、政治家たちを野放しにして、この国をダメにしたのだ。

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しかし、それに気づいた人が現れる。「批判し、熱くなるのがカッコいい」それが山本太郎だ。ただ、糸井世代は今も、それがカッコ悪いと感じてしまう。否定し認めようとしない。糸井イズムから抜け出せない。ただ、今の時代に必要なのは太郎イズム。批判し、熱くならないと、政治家たちに利用され、搾取され、さらなる貧困へと突き落とされる。れいわ新選組人気。日本人はようやくそこに気づき始めたのだと思える。

続き=>https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-18-2


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