批判の多い映画「Fukushima50」でも、NHKニュースも同じ方法論?!=フェイクで国民を誘導する? [Fukushima50を検証]
批判の多い映画「Fukushima50」でも、NHKニュースも同じ方法論?!=フェイクで国民を誘導する?
映画「Fukushima50」は戦前、戦中に日本政府が行った戦意高揚キャンペーンと同じ方法論で作られていること。すでに記事にした。もう一つ言えば、今、現在、NHKが放送しているニュース番組も同じ手法だ。国会中継と午後7時のニュースを見比べればそれがよく分かる。
中継で総理はしどろもどろ。見ていると心配になる。「この人分かってないなあ」という感じ。しっかり話すのは原稿を読むときだけ。自分の言葉で話すときは、もう支離滅裂。あるいは意味不明。野党の質問にもまともに答えられず、同じ答えを繰り返したり。おまけに野党議員発言中にヤジまで飛ばす。「この人が本当に総理? 早く辞めた方がいいのに〜」という印象を持つ。
それがNHkのニュースでは自信に溢れて話し、野党の質問にも即座に答えて、頼り甲斐のある総理に見えてしまう。これは編集によるもの。しどろもどろはカット。張り切って話すところの映像だけを採用。野党に突っ込まれたシーンもカット。総理がヤジを飛ばしたところもカット。(街頭演説のときは「安倍やめろ」コールを整音。コールを消して放送した)つまり、編集によって、意味や印象がかなり変わる。英雄を悪役に、悪役を英雄にすることも可能なのだ。
それを映画でやったのが「Fukushima50」ー菅直人総理の怒っている場面ばかり描き、なぜ、そこに至ったかの背景を描かない。だから、ヒステリックに見え、作業を邪魔した張本人と印象付ける。福1がある地域は、そもそも小高い丘だった。それを削って低くしたところに建設。そのことで津波を受けた。が、その経緯は描かず、仕方のない自然災害の津波が原因と印象つける。
第一次安倍内閣の時に総理自身が「全電源喪失はあり得ない」と宣言。事故対策をせずにいたことも描かれない。それによって「予期せぬ災害」という印象を持たせる。さらに菅総理のせいでベントが遅れたと描いているが、あれは嘘。報道番組ならフェクニュースだ。なのに「真実の物語」とテロップまで出していた。
まさにNHKニュース。都合の悪いものを伝えず、頑張っているところだけを描く。そのことで印象を操作。頼りない総理をやり手に見せるように、事故の責任者である東電を、事故から日本を守った人たちに仕立てあげたのである。NHKの功績でダメ総理の支持率は下がらない。映画の公開で多くが「東電はよくやった。あれは仕方のない災害だった」と思う。さらに「あの50人のような社員がいるなら、もう原発事故は起こさないだろう」と楽観的になる人も多いはずだ。
映像は人の思考を誘導する。嘘を真実にすることができる。「気をつけろNHKとプロパガンダ映画」字余り。
俳優について=>https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-09
製作面について記事=https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-07
要は東電賞賛映画?=>https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-08
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