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原発反対の若者を批判する、古参の反原発オヤジ=その心理状態を解析する? [心理を分析]

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原発反対の若者を批判する、古参の反原発オヤジ=その心理状態を解析する?

さて、先に書いた記事。反原発を叫ぶ若者を批判する古参の原発反対おじさん。本来、先のおじさんは若者を褒めるべきであり、応援するべき立場。愚かとしか言えない構図だ。それを解説する。

原発おじさん。彼はチェルノブイリ事故から原発に関心を持ち、反対運動をしてきた。当時は見向きもされない。白い目で見られる。日本人は原発事故なんて想像もできない時代。「日本の原発は優秀なんだよ」と思っている。踏みつけられ、否定される。が、彼らの運動は身を結ばず、原子力ムラの暴走を許し、とうとう福島第1原発の事故を迎える。

そのことで若い人たちが目覚めて反原発デモを起こす。本来なら「ようやく私たちの主張を理解する世代が現れた」と喜ぶべきなのに、そんな若者を批判する。「ただ、目立ちたがっているだけだ」と否定。なぜなのか? 本人たちは認めたくないが、彼らの中ではすで敗北しているのだ。庶民の力では原発は止められない。だから福島の事故が起こった。

しかし、それを認めたくない。本来なら続けて政府の方針を批判するべきなのだが、それでは変わらぬことを思い知った。が、怒りの炎は消えない。そこで怒りを同じ目的を持つ若い人たちへの批判に転化したのだ。長年の屈辱を政府ではなく、遅れてやってきた若者たちにぶつける。

「俺たちはチェルノブイリ事故から反対してんだ。今更、何が原発反対だ。遅いんだよ。おまけに不勉強なんだ!」

と論点を変えて怒りの解消をしようとしているのだ。これはいじめられる小学生がいじめっ子に反抗できないので、動物や虫に怒りをぶつけるのに似ている。要は不満解消。そんな風に勝てない相手ではなく、自分より不利な立場で、不勉強である若年の人たちを責めることで駆除区を解消しようとする代償行為なのだ。

年配で反原発を訴えてきた人たちの多くはインテリで、それなりの立場にいる人たち。それでもそんな心理のループにはまり、弱い者いじめをしてしまう。喜ぶのは推進派だけだ。同じことをしたのが連合赤軍だろう。敵であるはずの政府に敵わないので、内輪で粛清することに怒りを向けて行った。リンチで何人も殺された。外に向かうべきエネルギーが仲間に向けられたのだ。どちらも同じ構図。考えるたびに、人ってなんて愚かだな....といつも感じてしまう。

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