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原発反対を叫ぶ若者を批判する、古参の反原発爺さんたち?=あまりにも悲しい。 [心理を分析]

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原発反対を叫ぶ若者を批判する、古参の反原発爺さんたち?=あまりにも悲しい。

もう何年も前の話だが、原発に詳しい70代近い知人と飲んだ時のこと。店にあったテレビで原発反対デモのニュースが流れた。壇上に立った女性が「原発反対!」とコールしている姿が映し出される。その知人は若い人が頑張っているのを見て喜ぶと思ったのだが、吐き捨てるようにこう呟いた。

「へっ、目立とうと思いやがって....」

耳を疑った。その知人はかなり以前から原発問題に取り組み、反対運動をしている。数年前に原発事故。そこから多くの人が関心を持ったのだから、知人にとっても嬉しいことだと思えたのだが...。

「今頃、何言ってんだ? チェリノブイリのことなど知らないくせに。俺たちはあの頃から活動してんだよ」

何でそうなるの? あの事故の頃、ニュースに映っている若者たちはまだ10代だ。そんな年齢で外国の原発事故に関心を持てなくても仕方ない。日本で起きた事故に対して今、関心を持ったのだから批判すべきことではない。

また、「目立とうと思いやがって」という言葉もおかしい。デモの参加者たちが本当に原発を反対したいのではなく、目立ち注目を浴びたくて反対運動をしているという意味だ。たまたまだが、ニュースに映った女性を僕は知っていた。福島県生まれ。だから、放射能で住めなくなった人たちのことが他人事とは思えなかった。それが背景にある。知人はそれを知らない。説明しても「どうせ、目立ちだけさ!」という。

知人の発言や考え方はおかしい。世代は違えど、同じく原発を反対する仲間であるはずに人たちをバカにし批判する。が、知人としての思いもあるようだ。昔から自分たちは反対している。白い目で見られてきた。迫害に耐えてきた。事故を未然に防ごうと頑張った。

なのに事故が起こった。それからようやく反対運動をする若者たちが歯がゆいと思えたようだ。しかし、先にも書いた通り、彼らは当時10代。批判するなら、知人と同世代の60代にするべきだろう。若い世代にぶつけるのは違う。僕も経験がある「朝日のあたる家」を作った時に、映画館でそれなりの年の人が近寄ってきてこう言った。

「あんたは勉強不足だ!この程度のことは全部知っている。これは初心者向けの映画だ」

先の知人と似た構図。その人は「私は長年勉強をしてきたが、お前はどうせ事故後に知ったのだろう。この程度のことしか知らず、俺には通用しないぞ」ということを言いたいのだ。両者に共通するのは、長年の原発に反対してきたことで批判を受け強い被害者意識があること。だから「今更!」「許せない」と感じる。ただ、本来なら、ようやう関心を持った世代に対して長年の知識を伝え、応援することが先輩としての義務であるはず。

それらの人たち。それなりの学歴があり、社会的立場もあり、話を聞くと本当によく原発問題を勉強している。しかし、やっているのは若者潰し....ただ、これは原発問題だけではない。似たようなことは今も続いている。最近では反安倍同士が批判し合っている...。山本太郎をヤジる庶民とか。その度に人って本当に愚かだと思えてしまう。


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