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日本人の体質。意見を言わない。強い者には逆らわない?=なぜ、そうなったの? [社会政治]

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日本人の体質。意見を言わない。強い者には逆らわない?=なぜ、そうなったの?

映画の勉強がしたくてアメリカの大学に行った。ロスアンゼルスにある南カルフォルニア大学。「スターウォーズ」のジョージ・ルーカスが学んだ映画科がある。そこに運良く合格したが、あれこれ映画以外の勉強もしなければならないのには参った。

そんな一つにディスカッションのクラスがあった。アメリカはハイスクールから議論をする授業がある。決められたテーマを2つのグループで討論。どちらが正しいか?意見を戦わせる。これは日本の教育にはなかった。

僕の高校時代、学級会。誰も意見を言わない。不満があっても、疑問があっても黙っている。議論しない。教師には逆らわない。理不尽なことを言われても従う。一度、とんでもない教師がいて、僕は職員室に抗議に行ったことがある。どう考えても筋の通らない。説明を求めた。ら、その教師は逆ギレして「だったら俺の授業にはもう出るな!」と言い出した。

今、考えると、20代後半のお坊ちゃん教師だったのだと思える。が、僕から見れば大人。それも責任ある教師が「授業に出るな!」でいい訳ないだろう? 多分、彼は議論するという教育を受けておらず、反論されると論理的に説明できず、感情的になってしまう未熟な大人だったのだ。

ただ、問題は周りの反応だ。同級生は「あいつ教師に逆らってバカだ。内申下がる」と陰口。その理不尽教師は担任に告げ口。僕は担任に呼び出されて説教される。要は内容ではなく、教師に逆らったことを注意された。

注目すべきは僕のことではなく、周りの対応だ。理不尽な教師を批判せず、それに従わず反抗した僕を同級生たちは「バカだ」と評した。つまり、理不尽があっても我慢する。教師には逆らわない。大人しくして目をつけられないようにする。と言うのが、処世術だよ!と言わんかのような態度。ここから2つのことが分かる。

1つは意見を言わない。戦わせない。そのことで揉めたくない。という体質。日本の田舎ではよく見られる光景。だから、選挙でも誰を支持するか言わない人が多い。どの政党を支持するか公言しない。2つ目は強い立場の人と議論しない。抗議したり、意見を言ったりしない。僕の場合は教師だが、上司とか、政治家とかも同様。

ここから日本社会が見えてくる。40年前の高校時代。10代の子供達が、意見を言わない。討論しない。強い者には逆らわないと言う体質を身につけていた。また、教育の中で意見を言う。議論するということを教えない。だから、余計に意見が言えない。議論も苦手。結果、意見を言わず、多数に従う。強者に逆らわない。その2つが最大限に蔓延っているのが現在ではないか?

どんなに悪政が続いていも批判しない。我慢する。意見を言わない。政治家たちは調子に乗って悪政を続ける。ただ、その背景は今に始まったことではなく、僕が10代の頃からの延長線上にあるということなのだ。


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