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「i 新聞記者 ドキュメント」やっぱこれが望月記者だ! [「新聞記者」検証]

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「i 新聞記者 ドキュメント」やっぱこれが望月記者だ!


オウム真理教を内側から描いた「A」の森達也監督が東京新聞の望月記者を追ったドキュメンタリー。劇映画版の「新聞記者」の100倍良かった(というよりあの劇映画は酷すぎる)なぜ、この映画で描かれた望月記者の活躍をそのまま劇映画にしなかったのか?と思える。

あの映画、宣伝を見ていると、望月記者をモデルにした主人公が、安倍政権の暗部を抉る作品と思えた。が、望月記者とは全く関係のない物語(5回に渡り解説したので読んでほしい=>https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2019-08-16-2)さらに内閣調査室の笑ってしまうネット対策シーン以外に安倍政権を思わせる描写はなし。多くの観客が宣伝に乗せられ映画館に行ったが、中身は昔ながらの記者もの。望月も、安倍とも、菅もモデルではない架空の物語。騙された感いっぱいだった。が、こちらは正真正銘の本物。本人に密着した作品。

菅官房長官と会見でのやり取り(これも劇映画版では登場しない。そのことからも望月記者がモデルの物語ではなかったと言える)見ているだけで怒りが込み上げる。官邸の嫌がらせ。ほぼ言論弾圧だ。この映画、望月記者の活躍を描きながら、取材する人たち、伊藤詩織さん、籠池夫婦、前川元事務次官ら、話題の人たちの素顔も映し出す。報道とは違う横顔が紹介される。そして疑惑の元TBS記者山口氏も登場。

また、官邸の記者会見で撮影しようとする森監督。あれこれ努力するが全て阻まれてしまう。そのプロセスからも官邸と記者クラブの閉鎖性が浮き彫りになる。見事なアプローチだ。

ストレートに官邸の理不尽を描き、安倍政権の汚いやり方を見つめる。繰り返すが、この作品が素晴らしいだけに、同じPが作ったあの劇映画のズルさが腹立たしく、悔しい。こんな素晴らしい作品を作れるじゃないか?と言う思いが交差する問題作。おすすめ。上映中。

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