SSブログ

チャンスは幸せの青い鳥が運んでくるとは限らない? [映画業界物語]

12279112_936091206465184_5798642374334691830_n.jpg

チャンスは幸せの青い鳥が運んでくるとは限らない?

本当にどうしようもないバカがときどきいる。非常識極まりない。未熟で何の実績もないのに、上から目線。「殴ったろか!」と思える連中。どこの会社や組織にも何人か、そんな輩がいる。

映画監督デビューした頃はそんな連中との仕事が多く、殴り倒したい衝動を抑えることが日課。そいつが起こしたトラブルのために、こちらの作業が遅れているのに、本人がこういわれた。

「いつまでかかっているんですか?締め切りは過ぎていますよ。みんな迷惑しているんですよ」

「そもそもは、てめえのせいで遅れてんだろ!」と、今から会社に乗り込んで反省するまで説教してやろうか!と思うことの連続。血圧計があれば、軽く200を超えていたかもしれない。

そして、彼らの努力不足と間違った対応で結局、プロジェクトが崩壊。こちらは何ヶ月も振り回されたのに、ギャラも払おうとせず、逃げまわることが多かった。映画界は契約書がないので、告訴も出来ない。いや、出来ても訴訟する費用がない。結局、バカを見て終わることになった。そんな思い出話をしていると長年の友人に言われた。

「でも、結局、そんな連中が投げ出したプロジェクトを、形を変えて継続。あるいは、そんな奴らを相手にしながらも、太田は作品を完成させたよね?」

そう言われればそうだ。相手がバカ過ぎるので頓挫しただけで、正当な形で進めて行けば完徹することができるプロジェクトだった。彼らが無能だっただけ。僕の初期の映画はそんな感じ。

友人の指摘を聞き、考えていると、元々は困ったちゃんが持ってきたネタだったが、僕が引き継ぐことで完成したとか。彼らが連れてきた業界の大物さんがいたが、投げ出したので、残った僕が大物さんから可愛がられたりということがあった。

バカが仕事を持ってきて、愚行を続けたが、投げ出しいなくなり。僕がそれを形にしたことで、次のチャンスにつながったということが何度かある。

彼らに感謝しようとは思わないが、チャンス。幸運。というのは幸せの青い鳥だけが運んでくるものではないことを感じる。もちろん、彼らのせいで1年以上を無駄にしたし、巨額の借金も抱えた。約束のギャラももらっていない。

もう2度とそんな連中とは仕事しないが、そこから大きなチャンスに繋がり、飛躍もしてきた。人生分からないものである。



m_12527945_1003590556381915_2074457293_n.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。