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官僚があの人のために違法行為までする理由(下)=山本太郎さんも街頭演説で指摘したこと? [読書]

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官僚があの人のために違法行為までする理由(下)=山本太郎さんも街頭演説で指摘したこと?

なぜ、官僚たちがあの人のために公文書改ざんまでするのか?を何年も考えていて、なるほど!という答えを見つけた。東京新聞の望月記者のインタビューに答える思想家の内田樹さんの発言。僕が答えに辿り着かなかったのは「官僚」という人種の性質や特性を理解していなかったからだ。知事や市長の指示に従わない職員というのはいるし、その種の人たちとは実際に会っていたが、官僚はまた違った存在。そこを理解できなかったのが原因。

しかし、僕がこの「官僚はなぜ?」シリーズと並行して連載している「考える力」シリーズの記事。そちらで自身が書いていることと同じ背景であることに気づかなかったところが悔しい。官僚こそが「考える力」シリーズで書いている日本の偏った教育で育ったトップランナーなのだから。その辺を踏まえて、内田氏の発言をもう一度、見つめてみたい。

「『それは幾ら何でも.....』と官僚たちでさえ絶句するほど不出来な政策を支持するほどポイントが高くなる。(中略)森友・家計問題で露呈したのは、まさにそのような官僚たちの『ポイント集め』の実相だったんじゃないですか」

まさにここだ。官僚たちは「与えられたことは確実にこなす」が、日本の教育の欠点である「考える力」が育っていない。だから、不出来な政策ーつまりは危険なもの。戦争ができる国にする法案でもー考える力がなく、与えられたことをこなすことでポイントを取れるならと、忠実に遂行してしまったということ。

「『自分のような人間が出世して。国の舵取りをするべきだ』と思っている。自分の出世がそのまま日本で利益であると思っている。だから、官邸の査定システムを利用することにあまり罪の意識を感じずにいられる」



これは街頭演説で山本太郎さんが言っていたことに繋がる。「政治家でも思いのある人はいる。でも、今はおとなしくしておこう。いつか俺たちの時代が来た時に頑張るーというんですよ。でも、そこまで日本は持つんですか?」彼はそう言っていた。上記の官僚も、その政治家たちと同じ気持ちなのだろう。「この法案は間違っている。でも、これを通すことで、偉くなり、自分がトップに立った時に、いい方向に進めればいい。今は従っておこう」そうやってあの人の片棒を担いでいるのだ。

こう考えるとほとんどの疑問は解ける。あの人は田中角栄のようなやり手でもなく、総理の命令だから官僚は従った訳でもなく(官僚だけでなく、役所の職員も市長や知事の命令に従わないことが多い。以前の記事で解説)そんな中で、なぜ、あの人のために優秀な官僚が?と思えていた。その答えがこれなのだ。しかし、新たな疑問が出てくる。あの人はそれを理解した上で、そんな手法を使ったのか? そんな人心掌握術があるとは思えない。では、誰が? どのようにして、この官僚を自由に操る方法を考えたのか?

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