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>映画の撮影チームは監督の名前をとって「**組」という風に呼ばれる。が、スタッフはどんな指示でも聞く訳ではない [映画業界物語]

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映画の撮影チームは監督の名前をとって「**組」という風に呼ばれる。が、スタッフはどんな指示でも聞く訳ではない

黒澤組、大林組、木下組。それぞれに黒澤明監督、大林宣彦監督、木下恵介監督のチームのことを言う。山口という監督なら「山口組」と呼ばれる? 友人で山口という監督がいるが、スタッフが打ち上げの予約を居酒屋に入れた時「山口組です」と言って驚かれたという笑い話もある。

僕の場合は「太田組」ヤクザみたいだが、スタッフは「来週から太田組の撮影でさあ」と言い方をする。ただ、組だからと監督を「組長」とは呼ばない。監督は監督と呼ばれる。組はメンバーの入れ替えをしながら、次第にスタッフやキャストが固定されて来る。気の合う腕のいい。監督の好みを理解する人たちが常連になる。いい作品を作るにはそれが大切。

僕も同じように、次第にメンバーが固定化された。今は理解ある人たちが支えてくれている。彼ら彼女らがいるので、低予算でも、多くの人を感動させる作品ができる。

しかし、最初の頃は大変だった。僕のやり方は低予算のくせにハリウッドスタイル。デジタルが普及した今、それは可能なのにベテランたちは理解せず、文句ばかり言っていた。邪魔するばかり。価値観が違う。方法論が違うだけで、あれこれ批判。昔ながらの古いやり方を要求して来た。

意味のない慣習に縛られる人も多い。今では、型破りの太田組式を誰もが理解してくれているが、やはり結果を出し、いいものを作ったことで認められたと言うこと。いきなり理解はされない。なので監督たちはいろんな形でスタッフをまとめようとする。武闘派の監督は勢いや迫力でビビらせる? ビジネスライクに仕事の指示しかしない監督。いろんなタイプがいる。

映画界だけではない。会社でも同じ。部下だからと上司の指示を素直に聞くとは限らない。手抜きの仕事をする奴もいる。そんなことを考えていて、官邸のあの人はどうなのだろう?と考えた。政権のトップには誰もが従うのか? でも、鳩山由紀夫首相は「最低でも県外」と言ったのに官僚は従わず、嘘の書類まで作って邪魔をした。今の首相の場合は「戦争ができる国」を目指しているのだから逆に心ある者は従わないはず。

それがなぜか?独裁国家のように、ありえない法案が次々に強行採決。映画の世界でも黒澤、木下、市川、大林のような巨匠の指示なら絶対だが、カリスマ性のない監督が無茶な指示を出しても通らない。現総理はそちらに近いと思えるし、周りから尊敬されるタイプではないだろう。

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ヒットラーだって、実はかなり優秀な人で、ドイツの経済復興に成功している。が、こちらの方は不況を続けるばかり。外交もことごとく失敗。世界で金をバラまくだけ。なのになぜ? 独裁を完成させることができたのか? 前々から疑問に思えている。今、読んでいる東京新聞の望月さんの本に何か手がかりがあるかもしれない。



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