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なるほど元市長はこういう人だと分かる本。 [読書]

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なるほど元市長はこういう人だと分かる本。

以前にこの本を読むと書いただけで、「私は読みません」「大嫌い」「支持しません」というコメントがいくつか入った。「ぜひ、読んでください」と伝えた訳でもないのに「私は読みません」と書き込む意味が分からない。でも、まあ、それほど嫌われているということ。余計に興味が増す。

橋下元大阪市長について僕はよく知らない。「行列ができる弁護士事務所」は一時期見ていたので、タレント弁護士とであることは分かる。知事選前の街頭演説は期待させるものだった。が、当選後。関西の友人から聞こえてきたのは「最低」「早く辞めろ」という声だった。それでも維新の会を立ち上げ、大阪市長にも当選した。支持する人たちが多くいるということ。ただ、聞こえてくるのは罵倒ばかり。

その意味でトランプ大統領との共通点を感じていたら、本人が「トランプ大統領に学ぶ」という本を出したので興味惹かれ読んでみた。まず、感じたのは橋下元市長はトランプをよく理解している。その理由は彼自身も同じ手法を使うからだ。面白いのは「トランプに学ぶ」とタイトルに入れながら、内容の多くは彼自身の実績を紹介するもの。極端に言えばトランプを利用した自慢話。

まあ、彼も政治家なので自身の経験と対比させることで、トランプの手法をより具体的に解説するという意図にも思える。が、今後の政界復帰に向けて「俺はトランプに通じる手法を持つ政治家なんだぜ」というPRにも感じる。ただ、その中で個人の名前を挙げて批判しても、大きな組織や政党を実名で批判はしない。その辺からも政界への気遣いがあるように思えた。

ただ、トランプ手法を本当によく理解しており、未だに彼を叩く多くのマスコミに比べると本質が分かっているし、今時の政治手法を心得ている人。安倍友議員よりずっと優秀。もっというとトランプ流というより、N国に近いのが橋下流だと思える。良い悪いではない。賢明でない多くの国民の支持を受けるには同時に嫌われなければならないのだ。

ただ、引っかかったのは彼は「戦争できる日本」になることを賛同している。その意味で維新が自民の補完勢力と言われるのも理解できた。そして安倍支持であること。大統領選挙後、安倍総理が一番にトランプに会いに行ったことを評価しているが、事実誤認がある。本には書かれていないが、安倍は選挙前にヒラリーにだけ会って、トランプは無視していた。なのにトランプが当選。慌てて会いに行ったのだ。

その事実を上げずに「どの国の代表も躊躇する中で安倍総理が一番に会いに行ったことでトランプの心象をよくした」と書いている。それは違って「今更、来やがって...」と最悪の印象だったはずだ。事実を知らないのか?知っていて総理を持ち上げる記述をしたのか?いずれにして安倍支持であることには間違いない。

トランプの行動の多くは理解しているが、戦争に関する部分だけは的外れであると思える記述が多く。彼自身が戦争をできる国ー肯定なので読み違えているようだ。いろんな意味で橋下徹という人がよく分かる本になっている。「私は読みません」というコメントはいらない。僕も勧めてはいない。


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