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世界は「みんな仲良く」ではなく「合う奴とだけ仲良く」に向かっている=それが世界平和に繋がる? [my opinion]

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世界は「みんな仲良く」ではなく「合う奴とだけ仲良く」に向かっている=それが世界平和に繋がる?

中学と高校の一時期、地方に住んでいた。地方と言ってもベッドタウンではなく、長年に渡って同じ家族が同じ場所に住み、近所と交流する、典型的な田舎町である。そこの暮らしは違和感があった。

まわりの人たちが個人のプラバシーにあれこれ興味を持ち、あれこれ言ってくる。価値観を押し付ける。説教する。そんな人間関係が本当に嫌だった。大人ばかりではなく、同級生たちも同様。些細なことで妬んだり、羨んだり、強いコンプレックス、つまらないこだわり。

都会の学校ではなかったものだ。その背景にあるのは以前に書いた「村社会ルール」。同じエリアで多くの人たちが住むことで、出来上がった暗黙の取り決め。揉めないように、差し障りがないためのもの。トラブルは見て見ぬ振り、被害者より加害者を叩く。そうやって何も無かったことにする。

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実はこれ地方に限ったことではなく、多くの日本人が無意識に縛られているものだ。「政治と宗教」について語らないというのもそれが背景。実は教育現場でも同じ「皆一緒」「皆同じ」「勝手なことはするな」「自己中はダメ」という「軍隊か!」ということを子供達に刷り込んでいた。

「みんなと仲良くしましょう。身勝手はダメですよ」

高校卒業後。僕は都会で生活した。誰も何も言って来ない。孤独だが自由、それぞれが自分の価値観で生きている。夜働いて昼寝るのもあり。学校をサボっても誰も文句は言わない。何の仕事をしているか?聞かれることもない。

「大学は? 結婚は? お子さんは?」

と訊いてくる人もいない。周りに迷惑をかけなければ、何も言われない。今、考えると地方であれこれ聞いてきたのは思想調査の様なもので、危険はないか?を確認していたのだろう。本人にそんな意識がないだろうが。

それを噂話として近所にいい触れ回る。情報局の様な役割だった様だ。危険を察知すると親戚の叔父さんがやってきてこういう。

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「もっとしっかりと人生を考えろ」「大学はどこに行く?」「ちゃんと勉強しろ」

説教ではなく自身の価値観に沿った生き方を強要しているだけだった。それを押し付けることで、危険な存在を更生させて、地域の平穏を守ろうとしていたのだろう。法令がある訳でもないのに、地方ではそうやって「村社会ルール」に従い、住民が住民を一つの価値観に誘導して行く。そう考えていて、今の国際情勢を思い出す。「アメリカ・ファースト」トランプの言うそれは

「もう、アメリカはアメリカで行く。あとは勝手にやってくれ」

ということ。その前にあれこれ揉め事を起こし、うるさく言ってくる国(北朝鮮、イラン)を抑え込み、火種を消しておくという作業を現在はしているのだ。以前のアメリカは違った。

「俺たちが正しい。俺たちの価値観を押し付けることで世界が平和になる」

それを受け入れない国を攻撃。無理やり従わせた。相反する思想の国と冷戦を続けた。つまり田舎社会の発想。そのために各国にスパイを送り、思想や考え方を探り、危険だと分かると潰しにかかった(まさに田舎社会!)その方法論をアメリカは終わらせ、こう方針転換したのだ。
「合う奴とだけ仲良くする」

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それに対して日本はすでに貧乏国なのに、今も莫大な金額を世界でバラ巻き、経済大国(ではないのに)であることをアピール。近所の国(韓国)といがみ合い。そのくせい散々批判していたあの国にはもう触ることもできない。

これからの時代は70年代に夢見た「世界は一つ」という理想ではなく、それぞれの国がそれぞれの価値観で生きていく方向だ。皆、一緒ではない。合う者同士が仲良くし、合わないものとは関わらない。が、攻撃はしない。価値観の押し付けはしない。

「勝手にやってくれ!」

という方向に進んでいる。トランプが目指しているのはそれだろう。まさに都会型の暮らしであり、村社会ルールからの脱却。学校で教えられた「みんな仲良く」はもう通用しない。価値観の押し付け合いは無用なのだ。それは意外に素敵な環境かもしれない。


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