れいわ新選組を応援!なるほど!!と膝を叩く報道テクニクック=今朝のモーニングショーの秘密? [参議院選19]
なるほど!!と膝を叩く報道テクニクック=今朝のモーニングショーの秘密?
今朝は「モーニングショー」でれいわ新選組・野原よしまさ候補の紹介。快挙だ。テレビ朝日。本当に素晴らしい!しかし、
「今更、遅いんだよ」「たった20秒くらい。紹介時間が短すぎる」
というような批判もある。それは裏でテレ朝がどんな戦いと努力をしているかを知らないから言えること。「戦い」=官邸との部分は以前の記事で紹介した。今回は「努力」の部分を説明する。
今朝は「参議院選挙の東京区候補者」の紹介をしていた。この手の報道。昔は有力候補のみを紹介。あとはテロップで。ということが多かった。なので、同じ手を使えば「れいわ」をテロップで済ませ、官邸から文句を言われないで済む。
そのパターンは先日の「NEWS23」が使った。だから期待の小川キャスターの番組だけで失望。そこからTBSは「総理に敵対心丸出しの視線を投げかけて共感を得た」小川さん番組に据えたのは報道に対する意気込みではなく、彼女の人気が欲しかっただけと思えてしまう。
さて、その小川さんが愛想をつかして辞めたと言われるテレビ朝日の方が意外にも頑張り始めたのは皮肉としか言いようがない。まず、先週の報道ステで、野原候補の紹介。次に「モーニングショー」で消費税に関する「れいわ」の主張を紹介。そして今朝の「モー」でも野原さんの紹介。どれも細心の注意で構成されており、官邸からクレームが来ても対応できるようにしてあった。そのことは前回書いたので、次に行く。
今朝の番組。自民、公明、と順番に候補者を紹介。「れいわ」は「公明」の次。「そんなのあとでも先で一緒だろ?」と思うなかれ、「公明」紹介で山口那津男代表が「勝たせてくださ〜い」と絶叫。その前には
「なっちゃんでーーす」
と支持者の笑いを取る。うがった見方をすれば「アホな党首だなあ」と思える。だが、それは番組が意図的に選んだ発言なのだ。その直後に「れいわ」野原候補。
「公明党を潰します!」
と叫ぶ場面が流れる。視聴者は「山口アホだなあ」と感じた後に「公明党を潰す」おーーと思うだろう。「おもろいやんけ!このおっさん」と感じるはずだ。その後にテロップで「創価学会員」とでる。「ほんまかな!凄いなあ」となる。野原候補が「公明党とガチンコ勝負です」と叫ぶ。「そらオモロイで。応援せね!」とはならないか?
トドメがその後に山本太郎が登場。
「なるほど〜この人が引っ張り出したんか。やるなあ」
と納得。そう思える編集になっているのだ。そのために公明党のすぐ後に「れいわ」を流した。それも間抜けにさえ見える山口代表の発言の後に喧嘩ごしの野原候補!視聴者がどう思うか?計算した上で編集されている。しかし、「れいわ」以外の党も紹介。マイナーな候補者達も写真入りだ。これは官邸から突っ込まれた時に、
「偏向報道はいけないので、公平に全ての党を紹介しました。れいわを特別扱いはしていません」
と言える。もう一つ言えば、今回の放送では東京区の候補者だけでなく、応援する人も紹介するスタイルをとった。自民では麻生が登場。共産はキラキラ応援団。これも意図がある。れいわの時に山本太郎を紹介できるからだ。さすれば効果倍増。そのために麻生や他の応援者を紹介する構成にしたはず。クレームが来ても「公平に全員の応援者も紹介しています」と言える。
やってくれるぜ、テレビ朝日!これで3回目のれいわ紹介。まだあるはずだ。局に激励の電話をしよう。今朝の報道。億単位の援護射撃になっている。
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