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「24」シーズン4の中盤ー感想③ 家族の絆を描く物語 [DVD感想]

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「24」シーズン4の中盤ー感想③ 家族の絆を描く物語

10年ほど前に観ているが、いろいろ勉強のため再見している。今回の事件はテロリストによる原発攻撃。100基がターゲットになり、内1基が実際にメルトダウンする。これを311以前に描いたところが、流石にアメリカのドラマ。

日本では以前も今も絶対に出来ない。その意味で中国の国内弾圧を批判する声をよく聞くが、日本も大差ないように思える。政府に意向に逆らうドラマは日本でテレビ放送できないのだ。


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話を戻す。今回はドラマの分析。レギュラーメンバーがほぼ入れ替わり、寂しい思いがすると書いた。前回、書き漏らしたメンバーでは大統領夫人のシェリー。ジャックの妻を殺したニーナがいる。この2人は超大物の嫌なキャラであり、ドラマではとても重要。だが、2人とも前作で死亡したので登場しない。

唯一、CTUに残っていたクロエも左遷されて退場。馴染みのキャラがいなくなり、ジャックを助けるメンバーはおらず、絶対絶命というときに現れるのが、あのトニーだ! これはテレビに向かって1人で拍手喝采!登場の仕方が見事。劇団・新感線か!という盛り上がりを見せる。しかし、トニーは前の事件の後、刑務所に入れられ、ジャックの奮闘で釈放されるが、妻に見捨てられ、世捨て人になっていた。

だが、ジャックの手助けをする内に天職を思い出し、立ち直っていく。これは基本ストーリーとは関係ないが、感動的。24は単なるアクションとサスペンスだけでなく、この種の人間ドラマを入れ込んでくるので面白い。もう一つ。前作で殉職したCTUのボス・シャペル(プーチンに似た男)の代わりに指揮をするのがエリー。優秀だが、姑息な手を使う嫌な上司で、ジャックをクビにした張本人。新たな嫌なキャラ代表だ。

しかし、そんな彼女の娘は統合失調症。自宅に置いておくと隣人に迷惑をかけたり、暴れたり、そこでCTUの医療室に連れてきて様子を見ていた。が、事件の最中にトラブルを起こす。「24」の凄いところは嫌われ役にも家族があり、親子愛があることを描く。エリーは本当に嫌な奴だが、娘のために権限を利用して、身近に置いて守ろうとする。これは以前にジャックが妻を助けるために暴走。トニーがミッシェルのために違法行為をしたのと同じ構図。

さらにテロリスト側幹部の妻と息子の絆。分析官エドガーの母はメルトダウンする街に1人残されているが、車椅子で逃げることは出来ない。何とか救おうとエドガーは権限を利用して母に電話。でも、何も出来ない。もう、涙なしでは見られない展開も同時進行する。やはり「24」シリーズの魅力は「家族の絆」なのだ。

アクションやサスペンスだけでは、退屈せずに見られるが、心に残らない。家族とは何か? 夫婦とは何か? 親子とは何か? そんなことも問いかけるドラマだかこそが胸に残るのだ。



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