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原発事故を取り巻く状態も、ムラ社会ルールそのもの!=日本人はトラブルを見て見ぬ振りをし、そして無かったことにする。 [ムラ社会ルール]

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原発事故を取り巻く状態も、ムラ社会ルールそのもの!=日本人はトラブルを見て見ぬ振りをし、そして無かったことにする。

映画製作ではよくトラブルが起こる。これを「ムラ社会ルール」(以前に何度も記事にしたあれー島国根性とも言えるもの)で対応すると、大変なことになり、多くの関係者が困り、傷つき、落胆する。そして製作中止なることが多い。

ただ、これが役所や企業だと、それでも成り立ったしまうことがある(一つのプロジェクトが潰れても大きな問題にはならない)が、僕が参加するような独立プロ系の、あるいは実行委員会方式だと、「中止」は全てを失うことであり、関係者の努力が全て無になってしまう。

基本、地元の方々は「町の魅力をアピールしたい!」という熱い思いで参加するが、中には「金儲けで利用できそうだ」「有名俳優と仲良くなれる」という別の目的で近づいてくる人たちもいる。魂胆を隠して「何か協力したくて」とか「共感しました!」とか言って入り込もうとする。

その種の人が参加すると必ず揉める。つまり「素晴らしい映画を作ろう。町の魅力が詰まった作品にしよう!」という目標なのに、その人たちは「金儲けに繋げよう」「有名女優に近づこう」が目的なので、他は二の次、三の次になる。時には嘘をついたり、筋の通らぬことを無理やり進め自分の利益に繋げる。

それがトラブルの始まり。だが、その種の人々はなかなか尻尾を出さない。隠れていけないことをしたり、裏で根回しして真面目なメンバーを引き込んだり、脅したり、透かしたり、自分の目的が達成できる方向に持って行こうとする。「素敵な映画を作ること」「町の魅力を伝えること」なんて考えていない。

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そんなことをしていると必ず、歪みが起き、トラブルとなる。が、地方では先の「ムラ社会ルール」が発動され(?)真面目に頑張っている地元の人たちが黙ってしまう、トラブルを見て見ぬ振りをする。犯人が誰だか分かっていないも触れない指摘しない。

「同じ町でこの先何十年も生活するので、注意して揉めたくない」

そんな思いがあるからだ。そのことは「町の魅力を発信しよう」という思いを超えることが多く、トラブルを解決できない。映画製作が崩壊する可能性があっても黙り込む人たちもいる。非常に日本人的な対応をする。

多分、同じことは地方社会だけでなく、役所や企業の中でも起こっているだろう。地元や自治体、会社のために大きなプラスになることでも、一部の人間がトラブルを起こすと止めようとせず、黙り込み、皆で無かったことにする。そのいい例が原発事故だ。未だに収束できず。放射能を出し続けているのに、それをしっかりと伝えないマスコミや政府。被害はなかったかのように振る舞う。

「平成の出来事」という番組でも事故に触れず、原発事故はなかったかのように思わせようとする組織と人々もいる。事故は現在進行形なのにこう思う人たちが増える。

「結局、大した被害はなかったよね」「無事に収束してよかったね」「原発事故はもう過去のことだしさ」「福島の人はみんな故郷に帰れたし」

まさに「ムラ社会ルール」の見本である。地方映画でも同じように進行形のトラブルを見て見ない振りをする人たちが出る。タイタニック号のようにこのままでは沈むというのに、多くが知らない振りをしていることがある。それでも近作でいうと「明日にかける橋」の時の地元メンバーは本当に頑張った。いろんなことがあったはずだが、様々なトラブルを超えて完成させた。

が、それは特殊な例かもしれず、多くはトラブルを解決しようとせず、プロジェクトが崩壊。地元の有志の努力が無駄になる。にも関わらず、トラブルの主はこういう。

「残念だったなあ。僕も応援したんだけどね〜」

なのに誰も責める事はせず、問題に触れることもしない。原発事故と同じ構図だ。「ムラ社会ルール」は地方だけでなく、企業や国にも蔓延しているのである。まだまだ書かねばならないことあるが、長くなったので今回はここまで。別の形で続きを書かせてもらう。

ムラ社会ルール記事=>https://okinawa2017.blog.so-net.ne.jp/2019-03-08-2


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