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「バットマンVSスーパーマン」BDで再度鑑賞!社会性テーマとマニアの感動? [映画感想]

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 「バットマンVSスーパーマン」をDVDで観た。すでに映画館でも観ているのだけど、もう一度観たかったのだ。こんなことは久々。ただ、残念ながらレンタルBDは劇場ではカットされたシーンが入った3時間アルティメット版ではなかったが、いろいろ別の視点から見直した。

 タイトルからして、いかにも!という映画ではある。僕が子供の頃に観た「マジンガーZ対デビルマン」や「キングコング対ゴジラ」のようにヒーローが戦うスペシャル版。格闘技で言えばアントニオ猪木VSモハメッド・アリか、アントニオ猪木VSウイリー・ウイリアムスという感動がある。

 が、映画の方はたいがい引き分けか、勝負しないことがあり不満が残る企画だ。(それでも最近の「貞子VS伽倻子」も観たかった!)そう思いながらも映画館に足を運んだ。何といっても「ダークナイト」シリーズのクリストファー・ノーランが製作総指揮。そんな酷いことにはならないだろうという期待もあった。

 実際、期待とはまるで違うところで感動があり、僕の中では評価は高い。そのことは以前にこのブログでも書いたが、まさに日本の政局を描いたような物語であり。これまで「俺が正義だ!」と言っていたアメリカが新たな展開をしていること感じた(同様に「シビルウォー」も素晴らしかった)。が、多くの人は単なるどんぱちアクションと捉えたようで残念。

 以前に書いたので簡単にいうと、バットマンが自由党&太郎。スーパーマンが民新党。ワンダーウーマンが共産党。そして、怪物となったゾッド将軍に自民党を重ねるとなるほどと思える。つまり、野党共闘の物語。その辺をもう一度、見直したくてレンタルした。

 この映画のもうひとつの興味深いところ。多くの人が???と言う部分ではあるが、バットマンとスーパーマンが和解する場面だ。このあとはネタバレだが、2人の母の名前が同じということがひっかけで理解しあう。批評では「そんな偶然てあるの?」とか「それが何なの?」というものがあった。まるで分かっていない。

 バットマンも、スーパーマンも、正義とはいえ価値観が違う。方向性が違う。そこで2人は対立して行く。が、同じ正義。同じように市民を守ろうという意識は同じ。なのに対立争うしかし、バットマンも、スーパーマンも母がいる。親を思う気持ちは同じだ。細かなことは違っても、その部分は同じ。母を想う、親を想う、家族を想う。その部分で分かり合えるはず。その象徴が母の名前が同じ「マーサ」なのだ。

 それもあったので、余計に日本の野党がダブる。同じ反自民なのに、争う野党。本当の敵は誰なのか?が分かっていない。守るべきは市民。その意味では同じというのが、この映画と通じるところである。

 そんな社会性な側面とは別に特撮ファンとして感動した部分もある。やはりワンダーウーマンの登場だ。劇場公開時。サプライズにしていたのに、ネット情報で知ってしまい驚きは半減したが、やはり感動。今の人はワンダーウーマンといっても知らないが、アメリカでは昔から人気のヒロイン。僕らの世代はテレビ版を観ているので馴染みがある。簡単にいうと、アメリカ版のキューティハニーというところか?

 なので、バットマンとスーパーマンが共演するだけでなく、そこにワンダーウーマンが登場するのは、仮面ライダーとバロム1の共演に、ビジンダーが登場するようなものなのだ。僕らの世代にとっては。その辺の見せ方がハリウッドは実にうまい。登場の仕方。見せ方。

 しかし、3時間もあるアルティメット版とはどういうものか? レンタル版ではそれがないようなので、セルで買うしかないのか? どこがカットされ、それを戻すとどうなるのか? 映画作家として興味深い。何よりこの手の娯楽映画なのに実は3時間もあり、それを30分もカットして上映した訳で、全編通して観たくなる。

 
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