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境界性パーソナリティ障害 ⑭ ーどんなに頭に来ても反撃してはダメ!?その意外な理由。 [境界性パーソナリティ障害]

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 昨年より勉強している「境界性パーソナリティ障害」

  昨年より勉強している「境界性パーソナリティ障害」未だに病気とは思えない凄さを感じる。患者は「この人は私のために何でしてくれる」とか「私を理解してくれる」と思い込むと、「感動しました」「応援してます」と言って急速に接近してくる。その人をターゲットにして取り憑く。

 患者は女性であることが多く、被害者は男性になりがち(女性であることもある)「この人は私のために何でしてくれる」とか「私を理解してくれる」と患者が思い込むと「感動しました」「応援してます」と言って急速に接近。その人をターゲットにして取り憑く。

 例えば、毎日のようにFacebookにコメントを書き込んでくる。「お疲れ様」「がんばってください」「応援しています」最初は健気で可愛い子だと思うのだが、次第に深夜に長電話してきたり、仕事中に逢いたいと連絡してきたり、あれをしてほしい、これをしてほしいと、無理難題を押し付けて来る。最初は心良く応じていても、やがて付き合いきれなくなり、相手がいうことを聞かないと、批判や攻撃を始める。

 ネット上で相手を批判、中傷。ターゲットが務める会社の上司に苦情を伝え、さらに以前からアプローチして仲良くなっているターゲットの友達に「彼に酷いことをされた!」と言い触れまわり、被害者を演じ、そのことで、まわりからもターゲットを批判させる。

 患者は日常生活は問題なく送っていて、会話をしてもおかしくない。まず病気だとは思われない。まわりの人は気づかず、患者が被害者の振りをすれば簡単に騙されて「可哀想だ!」と一緒になってターゲットを攻撃。被害者の振りをする患者は女性。ターゲットにされるのは男性、それも一時は親しくしていた。様々な面で不利。仕事に支障が出て、友人関係も壊れる事態となる。専門家の意見を聞いたが、

「とにかく関わらないこと。反撃してはいけない」

と言われた。詳しいことは以前にこのブログでも書いたので省略するが、その種の人たちに関わると本当に大変なことになる。もちろん、悪意があり攻撃して来るのではなく、病気の症状。それを正常な人だと思って反撃しても意味がない。相手は二元化した考え方(敵か味方か)しかできないし、妄想を伴っているので、いくら理路整然と説明しても理解できない。


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 ここからは経験者に聞いた話だが、もう本当に、想像を絶する腹立たしい言動で批判、攻撃してくるという。「よくもまあ、そんなことが言えるな!」と激怒することを言う。でも、反論、反撃しては患者の思う壺。相手を怒らせて自分に関心を持ってもらうことが目的なのだ。

 患者の望みを適えているのと同じ。そして患者は「私こそが被害者。可哀想な存在」であることをさらにアピール。まわりの人の同情を誘い。更なる攻撃をしてくる。それに気付かなければ反撃によって患者は満足し続け、被害者は傷つくばかり。泥沼の戦いとなる。


子供時代に読んだ「グリム童話」とか「イソップ物語」

この病気を勉強していて思い出した話がある。道に倒れる哀れな老人。旅人が可哀想に思いおんぶして街まで連れて行って上げようとするが、我がままを言い出す。あれこれ無理難題を命令する。いうことを聞かないと首を絞める。背中から降りようとしない。それは人に取り憑き、苦しめることを喜びとする、その山に住む妖怪だった。いろいろあって、旅人は老人からどーにか逃げ出すが、妖怪はまた道に倒れて「助けてくれー」と次の旅人を待つという結末だったような気がする。

 これは童話だが、もしかしたら、その種の患者のことを書いた物語ではないか?と思える。当然だが、患者は妖怪ではない。悪意もない。全ては病気のせいだが、物語が書かれた時代はその種の病気の概念がなく、そんなふうに思えたことを作品にしたのではないか? そこには病気の特徴を指摘する鋭さも感じる。優しさが裏目に出て、酷い目に遭う。可哀想に思わせて近づく。自分の意のままに相手を動かそうとする。類似点が多い。童話を書いた作家はそんな怖さを物語にしたように思える。


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患者個人には責任能力がない。

問題なのは、病気であることを理解できない人たちが、常識的な対応をして、事態が悪化すること。患者の思惑通りのことをして泥沼化すること。また、当事者以外にはもっと分かり辛い。いくら精神病であることを伝えても「おかしいのは、お前じゃないか?」と言われたりする。また、人は精神病の話をすると、コメントを避ける。触れないようにする。知ろうとしない。だから、まわりからの理解や協力を得られない。

 本来、親しい誰かが、本人に病気であることを伝えるべきだが、それができない。いや、気づかない。こうして患者は同じ行動を繰り返し、まわりが迷惑するが、包丁を振り回して暴れる訳ではないので、第三から見ると、人間関係のトラブルにしか思われず、皆が傷ついて終わる。また、精神病の話をすると「差別だ。人格否定だ」と過剰に反応して、事実を知ることより、ふたをして忘れようとする人も多い。

 大切なのは、事実を把握することだ。

 なぜ、トラブルが起こるのか? 誰に原因があるのか? その人はなぜ、そんな行動や発言をするのか? そこで精神病の疑いを持つことで、背景が明確になることがある。病気のために暴走したり、他人を攻撃したりしていることがあるからだ。それを明確にすることが、本人のためでもあり、関係者のためでもある。

 現在、双極性障害を勉強中。症状を理解すると、患者は芸能界にも政界にもいることを痛感する。おかしな発言をするあの人もそうかな?と専門家に聞くと「そうですよ!」と言われた。でも、マスコミは指摘しない。できない。そこがむずかしい。

 続きはこちら=>http://cinemacinema.blog.so-net.ne.jp/2016-02-22-2


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