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あなたの隣にもいるヘンな人? 目を逸らさずに直視することが大切。 [精神病&精神障害]

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 精神病というと、すぐに「気が狂った状態」と

 想像する人が多い。刃物を振り回したり、わめきながら暴れたりという人が精神病なのだと思ってしまう。でも、それらの状態は覚せい剤中毒であることが多く、精神病ではない。

 以前、身近で、ある精神病を煩った人がおり、いろいろと問題を起こすので注意するように友人に伝えたら、こんなことを言われた。「その人のFacebookを見たんだけど、普通でしたよー?」んーーー、友人は何を考えて、Facebookを見たのか? そこに「死ね死ね死ね死ね死ね死ね」という文章が書き連ねられていると思ったのだろうか?

 そこまで行っていれば、かなりな状態。友人は精神病とはそんなものだと思っているようだ。なので、精神病の人はなかなか気づかれない。通常の生活を送っているし、相対的に見なければ病気であることを見抜くのは医療関係社でもむずかしい。

 多くは嫌なヤツ。ヘンな人。

 ちょっと変わっている子と見られて、病気であるとは思われない。いろいろと問題を起こすようになっても「あいつ変人だからなあ〜」で済まされることが多いし、直接、被害を受けない人は異常さに全く気づかないことが多い。


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 僕も以前はそんな1人だったが、その昔、友人が奇異な発言や行動を取るようになった。原因をあれこれ考えて調べていると、精神病に突き当たった。勉強を始めるとまさに友人のケースにほとんどが当てはまる。そこで病院に行くことを勧めたのだが、友人は異常なほど取り乱し「俺は病気じゃない! 病気はお前の方だ! 病院にでもどこへでも行け!」と激怒したのだ。

 「お前は精神病だ」とはさすがに言っていない。

 様子がおかしいので病院で見てもらったら?と遠回しに言っただけなのに、そこまで取り乱すとは思わなかった。友人も心のどこかで、「もしかしたら....」という疑念があるので、認めたくなくて激怒したのかもしれない。

 その後、専門家に聞くと「まず、間違いない」と言われたが、「家族のようにボロボロになってでも、治療させたいという強い愛がなければ、その人に関わるべきではありません」と言われた。悲しいがそれが現実であり、友人のそばにいると心を傷つけられるばかりなので、距離を置くしかなかった。

 それ以来、興味を持ち、ときおり精神病の勉強をしている。先の友人の病気も、100人に1人いるものだ。100人友達がいれば、1人はその病気ということだ。実際、その病気の症状にいくつも当てはまる友人が3人いた。が、共通の友人は誰も気づいていない。皆、「あいつ変だよな?」というばかり。精神病の話をしても理解できないようだった。やはり、意味不明なことを叫びながら、包丁を振り回すのが精神病と思っているのだ。

 精神病もいろんな種類がある。

 最近、勉強した「境界性パーソナリティ障害」も独特だった。とても病気とは思えず、性悪なヤツとしか思えない。あれだけ仲良くしていたのに、あるきっかけで攻撃的になり、まわりの人たちにウソを吹聴して仲間に引き入れ、自分が被害者であるかのように振る舞う。

かと思うと、何事もなかったように親しげに連絡してくる。もう、妖怪の所行か?と思えたが、実は病気の症状だ。日常生活は問題なく送っていて、会話をしてもおかしくない。まわりの人はそれに気づかず、「可哀想だ!」と一緒になって攻撃。人の絆を割くような事態となる。


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 これも専門家の意見を聞いたが、

 「とにかく関わらないこと。反撃してはいけない」と言われた。詳しいことは以前にこのブログでも書いたので、その辺は省略するが、その種の人たちが関わると本当に大変なことになる。もちろん、悪意があるのではなく、病気の症状。その個人を責めることはできない。一番問題なのは、病気であることを理解できない人たちが、巻き込まれて、事態が悪化することだ。

 いくら精神病であることを伝えても「おかしいのは、お前じゃないか?」と言われることが多い。また、人は精神病の話をすると、コメントを避ける。触れないようにする。知ろうとしない。だから、間違った認識を持ち続けることになり、病気だと気づかない。

 本来、親しい誰かが、本人に病気であることを伝えるべきだが、それができない。いや、気づかない。こうして患者は同じ行動を繰り返し、まわりが迷惑するが、包丁を振り回して暴れる訳ではないので、第三から見ると、人間関係のトラブルにしか思われず、皆が傷ついて終わる。また、精神病の話をすると「差別だ。人格否定だ」と過剰に反応して、事実を知ることより、ふたをして忘れようとする人も多い。

 大切なのは、事実を把握することだ。

 なぜ、トラブルが起こるのか? 誰に原因があるのか? その人はなぜ、そんな行動や発言をするのか? そこで精神病の疑いを持つことで、背景が明確になることがある。病気のために暴走したり、他人を攻撃したりしていることがあるからだ。それを明確にすることが、本人のためでもあり、関係者のためでもある。

 現在、双極性障害を勉強中。症状を理解すると、患者は芸能界にも政界にもいることを痛感する。おかしな発言をするあの人もそうだろう。専門家に聞くと「そうですよ!」と言われた。でも、マスコミは指摘しない。できない。そこがむずかしい。

 境界性パーソナリティ障害について詳しくはこちら
      =>http://cinemacinema.blog.so-net.ne.jp/2015-12-08-2


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