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「原発ホワイトアウト」③ 官僚の本音を暴露。福島以前の感覚に戻せ! [【再掲載】]

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「原発ホワイトアウト」読み続けている。

 これは小説というより、小説の形を借りて官僚や電力会社側の思惑を暴露しているレポートといえる。登場人物も「ああ、あの人だな?」と分かるキャラが多く登場。新聞やテレビでは報道しない、原発ムラの考え方がよく分かる。例えば、資源エネルギー庁の審議官の思いを綴った以下の部分、読んでほしい。(「原発ホワイトアウト」著・若杉列 講談社より引用)

「一般大衆をフクシマの事故以前の感覚に戻していけばいい。『原発も嫌だけど、月々の電気料金の支払いアップも困りますね』とワイドショーのコメンテーターが呟けばよいのである。大衆は、ワイドショーのコメンテーターの意見が、翌日には自分の意見になるからだ」

ここは強く思い当たる。よく通う定食屋のマスターが、昨日、「報道ステーション」で古舘さんが言っていたのと同じことを、まるで自分の意見のように話していることがよくある。ヘンな人だなと思ったが、実はあの手の人は多いということ。

だから、報道番組は力を持ち、世論を作る。だからこそ、政府は批判的な意見を報道する「NEWS23」や「報道ステーション」に圧力をかけ、キャスターを降板させようとしたのだ。同時に、電力会社はコメンテーターを優遇することで、原発に好意的な意見を言ってもらう努力をしてきたということなのだ。さあ、続きを読んでみよう。

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「そのためにも、電力会社の奴らがブクブクと経済的に太ってヌクヌクと生活しているなかでは、『値上げか、再稼働か』という二社選択を大衆に迫るわけにはいかない。まず、電力会社に徹底したリストラをさせる必要がある。

電力会社を逆さ吊りにして、花血も出ないくらいに身を切らせた、という公開処刑ショーを大衆に見せてやらないと、『値上げか、再稼働か』の二社選択までたどり着けない。原発事故直後は『停電か、再稼働か』という二社選択を迫ったが、図らずも国民の節電意識が浸透し、原発が動かなくても電気は足りていることが立証されてしまった・・・・・・この手が使えないとなると、次は「値上げ」で大衆を脅すしかない」

資源エネルギー庁の審議官の思い

 を綴った記述である。これを読むと、いろんな意味で納得する。原発事故直後も、輪番停電とか、JRの間引き運転で大変だったが、あとであれは必要なかったと分かる。要は電力会社が「原発が止まると大変でしょう? 事故ったけど、必要ですよね〜」というパフォーマンスだったのである。

小説ではそれと同じ手法を推進派が行っていることを伝えているのだ。しかし、日本中の原発が2年も止まったのに、電力不足にはならなかったことから、「原発は必要ない」こともバレたので、「停電か、再稼働か」という手が使えなくなったのを思い出す。そこでまず「電気代値上げがいいの?」と脅して、再稼働を進めている現在の状況がよく分かる。

決局、原発が動かなくても電気は足りている訳で、

 この小説で描かれているモンスターシステム。要は原発は膨大な金を生み出すので、それを失いたくないという人たちが、あれこれ手を回して再稼働したいということが、この小説からもよく分かる。

続きを読んだらまた、紹介させてもらう。

 続きはこちらで=>http://cinemacinema.blog.so-net.ne.jp/2016-01-07-7


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