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組織のトップがバカだと、会社や国まで滅ぼしてしまう? [A政権について]

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組織のトップがバカだと、会社や国まで滅ぼしてしまう?
もう5年以上前になるが、ある製作会社からシナリオを依頼された。会いに行くと小さな会社だが、社長は若くて、まっとーな人。業界によくいる怪しげなタイプではなく、やる気のある出来る!というタイプだ。社員もそこそこいるし、これまでも映画も何本か製作していた。

スポーツものを書いてほしい。「セント・エルモス・ファイヤー」のような感動の青春映画を作りたいという。そして僕の担当プロデュサーが紹介され、彼と共に作業を進めることなる。出版でいうと、編集者と作家の関係である。

ところが、その社長、次第に????ということが分かって来た。シナリオの第1稿が上がり、社長に見せると、こう言われた。「真逆なんだよー。今回のイメージは『アニマルハウス』なんだよ」と以前とは180度違うことを言い出した。その映画は感動の青春ドラマではなく、笑いの連続というおちゃらけ映画。

なぜ、方向性が変わったのか? 質問するが、的外れな答えばかり。訊いたことには答えず、「製作開始まで時間がない」と言うばかり。その上、同席した担当Pがこう言い出す。「僕は何度も注意したんですが、太田さんが勝手にシナリオの方向性を変えてしまったんです!」

はあ? 「セントエルモス・ファイヤー」方向で、何度も話合ったでしょう? 「アニマルハウス」なんて話。一度もしていないじゃない?と言いたかったが、Pまで社長と同じことを言い出した。そもそも、僕は青春映画が専門。コメディは書いたことはない。もし「アニマル」なら僕には依頼をするはずがないのだ。

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が、Pは会議が終わると何ごともなかったように、「まあ、文句をいっても始まらない。時間ないから、がんばりましょう」と笑顔でいう。しだいに分かった来たのは、その社長。ちょっと精神状態がよくないようだということだ。

ありもしないことを思い込んだり、絶対にできないことを出来ると信じたり、自分に逆らう者に圧力をかけたり。だから、社長が明らかに間違っていることでも社員であるPは、批判できず迎合してしまう。「そんなテーマの映画を今作ってどうするの?」というものを「これこそヒット作になる!」と思い込んで必死で進めようとする。

誰も止める人がいない。止めると会社から追い出される。友人たちに聞くと「あの会社で仕事をしたらダメ。社長が変人なので関わったら負け」と言われた。その情報。先に聞いておけば良かった。結局、その映画は潰れ、僕は半年近く、シナリオを何度も直したのに、中止の連絡さえなく、ギャラも払おうとしない。

何ヶ月も連絡を続け、ようやく社長を捕まえたら「お金はないの!」といわれ、殴ってやろうかと思った。けど、そんなことの多い社長で、不払いの連続。成立した映画はほんの数作だけだという。それから1年くらいで、その会社は倒産した。

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ま、当然だ。社長の話はかなりな部分が妄想や思い込み。話もコロコロ変わるのに、自身でそれに気付いていない。そして、他者に対して無神経。数ヶ月も働いたのにギャラも払わない。聞くと、その担当Pも契約制で月給をもらっている訳ではなく、撮影がスタートしたらギャラが出るということだ。

それになのにPは、社長が180度違うことをいっても、何ら指摘せず、それに従う。社長からの信頼を失わないように、僕自身の落ち度でシナリオが違う方向に行ったかのように批判、自己保身に走った。しかし、組織にいると、そんなふうになってしまうのかもしれない。

ある百貨店。社長の放漫経営で経営破綻した。誰も社長を止められず、会社が崩壊した。やはり、上がバカでも、なかなか、身の回りの者はそれを止めることができず。全てを失うまで何もできないものなのかもしれない。

会社だけでなく、国、政府であっても同じ。明らかに筋の通らぬ発言を繰り返し、間違った方向に暴走するトップであっても、まわりは必死で追随。外から見ていると滑稽なのだが、彼らはトツプに嫌われまいとする。関係者も寿司や天ぷらを振る舞われると批判しなくなる。

第二次世界大戦のドイツがまさにそれ、狂った指導者のもとで多くの不幸を招いた。同じことが身近な国でも起きようとしている。狂ったトップはまわりをまきこみ、組織ごと。国ごと、崩壊させてしまう。なのに今そこにある危機に気付いていない人が意外に多い。

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予防策として、書類契約に以下を盛り込んではいかがだろうか。

違約金:受注後丸々日後以降の後付け方針には違約金を支払わせる。
この場合、ここに書かれたような程度の低い企業は初めから相手にしてくれなくなるが、その分、仕事に関しては安心して取り組めることになる為、モチベがあがりやすい状態にもっていけるはず。

発注側が損失をださないように、
後から変えてくれというのは、
受注側と一切関連性のないことだ。
by お名前(必須) (2017-02-03 21:49) 

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