「ワイルド7」最終章の「魔像の十字路」はまさに今の日本だ。 [my opinion]
本棚の写真をFacebookにアップしたところ、そこに映っていた漫画「ワイルド7」のことで、幾人からもコメントを頂いた。おー好きな人いるんだね?と嬉しく思えた。
僕が中学時代にはすでに連載されていた漫画で、高校時代も連載が続き、その間はずっと愛読していた。結局、10年ほど連載は続いた。コミックも当時は全巻持っていた。マイフェイバリットは今も大事にしている「緑の墓」。少年画報社のコミックは古くなり、ページが外れるほどになったので、再発売された版が今も棚にある。
それとならぶお気に入りが「地獄の神話」。いずれも単なるアクションではなく、ミステリーの要素もあり、政治ドラマでもあり、友情ドラマでもあり、感動エピソードも多い。漫画なのに、誌面に向かって思わず応援してしまうことも多かった。
映画「007」にも負けない奇想天外のアクションもあり、映画化不可能と言われたが、70年代にテレビドラマとなった。内容は別ものだが、そこそこ楽しんでみたが、やはり漫画とはかなり違う。
その「ワイルド7」という漫画。今の時代に通じるものがある。最終章である「魔像の十字路」読んだのが、もう30年以上前になるので記憶が曖昧だが、ヒグマという大臣(顔がヒットラーにそっくり)が国民が喜ぶことを次々に演説して、独裁者にのし上がろうとする。
裏ではテロを起こし、国民に危機管理を訴え(似たようなことあったなあ)、自らが自由に使える軍隊の設置を国会で進める(集団的自衛権と同じ発想?)。やがてヒグマ大臣は総理となり、独裁者として日本を危機に陥れる。その陰謀を阻止すべくワイルド7が壮絶な戦いを繰り広げ、メンバーが次々に討ち死にしていくという完結編。
そのヒグマ大臣。やっていることが誰かと同じ! 国会議事堂で「さて、国民の喜ぶ美味しい話をしてくるか?」と部屋を出て議会に向かうシーンとか、あの人も同じこといっているのでは?とさえ思える。もう一度、読んでみたくなった。
2015-03-07 20:39
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