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原発事故はもう収束した!という人たち? [親がバカではいけない?]

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選挙も近いし、僕が思う「大切なこと」を分かりやすく簡単に書いてみる。が、ネットをやっている人はすでにご存知のことばかりだと思うが、最近ネットを始めた人。あるいはFacebookではお友達との交流しかしないという人もいると思うので書いてみる。

今の日本を知るのに一番の早道は

原発事故を知ることだ。そこに日本の問題点がすべて集約されており、消費税問題も、特定秘密保護法も、集団的自衛権も、すべてつながっていることが分かる。漢字ばかりで、わざと分かりづらいネーミングにして、本質を理解されないようにしているのは、本質が分かるとマズイからだ。でも、原発事故に目を向けると、背景はすべて同じであることが分かる。

映画「朝日のあたる家」が九州で公開されたとき。舞台挨拶で現地の映画館を訪れ、若い女性から話かけられた。先日、「朝日」を見てくれたとのことだ。

「福島で原発事故があったことは知っていました。

でも、大した事故じゃなくて、すぐに収束したと思っていたんです。私は新聞もニュースもみないし、遠い福島のことにも関心がなかったですし。それが『朝日のあたる家」を見て驚きました。あんなことになっているなんて、本当に知らなかった。何万人もが避難して未だに帰れないでいる。そして子供たちが病気になっている。本当に知らなかった...」

真剣な顔でそう話してくれた。その女性、決して特別ではない。福島から離れるほどに原発事故への関心は低くなり、その知識も少なくなる。いや、こんな人もいた。以前にも事故があった新潟の柏崎刈羽原発から30キロ圏内に住む中年女性はこういう。

「原発の近所に住む人たち。可哀想ね。事故があっても逃げることができない。本当に大変ね....」

いや、大変なのはその女性も同じだ。30キロ圏内に住んでいるのだから、福島と同規模の事故が起きれば避難対象のエリアなのだ。こんなふうに実は原発事故の現実を多くの人が知らない。今も福島では14万人が避難したまま、帰郷できずにいる。そして、線量の高いエリアに今も多くの人が住んでいるが、政府は「基準値以下だ」といい避難させずにいる。

チェルノブイリでは避難地区にあたる高い線量の地区でも、日本では「安全」という。そのチェルノブイリでは多くの子供が病気になり、死んで行った。そして、その子供たちが大人になり、結婚して生まれた子供までが病気になっている。原発事故で一番犠牲になるのは子供たちなのだ。そんな事実があるのに、日本は「安全です」「収束しました」「風評被害です」を繰り返すばかりなのだ。

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実際、福島第一原発からはまだ放射能が出ており、

風の強い日には東京まで飛んできている。すでに飛んで来た放射能は東京の各地にたまり、放射線を出し続けている。僕自身が測定したが西新宿は線量の高い場所が多い。そんなところで子供が遊んでいたら被曝することになる。それが原因で病気になっても、「医学的に因果関係は認められない」といわれ保証も何もされない。

福一の収束にはまだ何十年もかかり、構内では何人もが急性白血病で亡くなっている。が、すぐに新聞で「放射能との因果関係はない」と報道される。どこかの首相は「汚染水はコントロールされている」というが、実はだだ漏れ。コントロールされているのは国民の意識のようだ。

実際は何も収束せず、被害はどんどん増えているのだが、

マスコミはそれを次第に報道しなくなってきた。そのために多くの人が「もう大丈夫!」「原発より景気が大事!」と思うようになってきたのだ。しかし、事故の原因も未だに分からず(津波のせいといわれているが、実は地震が一番の原因といわれている)収束もしていないのに、他の原発の再稼動が進んでいる。

事故原因を特定して、その対処をしてから再稼動なら分かるが、原因が分からないのに、事故を起こした原発の建物にも入れないでいるのに再稼動? それは危険ではないか? なぜ、そんなに急ぐのか? 電気が足りないから? いえいえ、原発稼働ゼロの現在も停電どころか、電力会社は節電の呼びかけもしていない。電気は足りているのだ。答えはここまで上げた事実を結ぶと見えて来る。

実は原発というのは、いろんな企業が儲かるのだ。

建設会社、商社、電力会社、テレビ局、出版社、新聞社、日本の大企業に莫大な金が流れる。だから、原発を続けることで、大儲けし続けたいのだ。どこかの政治家がいったが「原発事故で死んだ人はいない。だから続けるべきだ」本当は多くの人が亡くなっているのだが、言い換えれば「多少の人が死んでも、儲かるんだから止められないわ〜」ということ。

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戦後日本は貧しかった。

とにかく金持ちになるために、金儲けをする。という思いで、がんばった。そして経済大国になり、バブルがはじけ、今は経済危機に瀕している。でも、まだまだ金儲けが大事だ!と思い続けている。それが暴走して「多くの人が被害に遭おうとも、儲かることは止められない!」と企業は思っているのだ。そして政府も、それを応援する。

そのためには原発事故は大したことはなかったと思わせたい。

もう収束したことにしたいのだ。危険性あっても、また事故が起きたらとんでもないことになると分かっていても、儲かる仕事を続けたい。それが再稼動なのだ。金、金、金で突進してきた日本は行くところまで行ってしまったということ。次に事故が起きたらこの国は終わるかもしれないのに、まだ金儲けをしたい人たちが多い。

それを推進しているのが、あの党。以前のマニフェストには「脱原発」という文字があったが、今は「重要なロードベース電源」つまり、「推進しまっせー。再稼動やりまんがな!」と詠っている。多くのマスコミもそれに同調。原発はもう大丈夫。という情報を流し、再稼動しやすくなる応援をしているのだ。

いろいろ複雑な構図もあるが、

簡単に、乱暴にいうと、それが原発事故の現状だ。次の選挙であの党が勝てば、国民は「再稼動に賛成!」ということになり、次事故が起きて、多くの犠牲者が出ても、死者が出ても、ふるさとを失う人が何十万人も出ても、もう文句は言えなくなるということ。その金、金、金という意識こそが、すべての背景。つまり、金持ちが貧乏人を踏みつけて、さらに金持ちになるという国になった理由でもあるのだ。(つづく)

 続きはこちら=> http://cinemacinema.blog.so-net.ne.jp/2014-11-28

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