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「朝日のあたる家」上映会が毎回、大盛況なワケ? [「朝日」イベント上映]


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先日のシネマート新宿、映画館アンコール上映は大盛況。場内は涙で包まれた!同じく今月、行われた新潟の長岡アジア映画祭でも、「朝日」は大盛況。映画祭でナンバー1動員を果たした。先月は神戸での上映会。このときは2回上映だが、両方とも大入り! とても1年以上に公開された映画とは思えない観客動員である。

通常、映画は公開されてから1年も経つと忘れられてしまう。DVDが発売されても、もうレンタル屋では新作コーナーにはなく、「あいうえお」順の棚に移り、借りる人はほとんどいない。まして、その映画が映画館やホールで上映されて見に行く人なんてまずいないだろう。

にも関わらず、「朝日のあたる家」は昨年9月に映画館公開が開始。7ヶ月のロングラン。日本各地27箇所で公開。それから1年以上経つ今も、イベントや上映会が各地で行われている。今週末にはいよいよ熊本で上映。九州では4箇所目。そして来年は兵庫県篠山市。静岡県の島田市(「向日葵の丘」のロケ地)さらにはカナダのバンクーバでの上映会が予定されている。

なぜ、映画館公開終了後にも関わらず、こんなに多くの街で上映されるのだろうか? ひとつには原発事故を扱った劇映画がまだまだ少ないということ。ドキュメンタリーは数多く制作されているが、ドラマ=劇映画はまだ3本しかない。ドキュメンタリーは事実を伝えるが、ニュースと同様にどうしても伝えきれないものも出てくる。客観的に感情を見せることはできるが、主観で伝えることはできない。それができるのはやはりフィクションであるドラマが強いからだと思える。

それと単に原発事故の現実が分かるだけでなく、観た方が本当に号泣。打ちのめされる内容であることも大きい。先日の新宿シネマートの上映後も、出口で立っていると、多くの観客が駆け寄り、感動を伝えてくれた。皆、目が真っ赤で、涙が止まらない人も何人もいた。そんな方々から口コミで映画のことが伝わっていくことで、公開から1年経っても、多くの人が劇場に来てくれるのだろう。

事実、上映前の舞台挨拶で毎回、お客さんに訊くのだが、「この映画を今日、初めて見ると言う方!」というと、ほとんどの人が手を挙げる。その意味で、「感動したので2回目(と言う方もいるのだが)というより、噂を聞いて観たい!と思った方が圧倒的ということなのだ。これも通常、映画公開が終わると、さほど口コミは広がらなくなるのだが、それが今も口コミで広がるということはすごいことだ。

もうひとつの理由。映画がいくら感動的で、口コミで評判が広がっても、いつ、どこで上映されるか?が伝わらないと客は来てくれない。といって、テレビや新聞で「※月@日に***で上映します」と宣伝する経済的な余裕はない。だが、多くの方が、応援してくれる方が、各地でFacebookやツイッターで。繰り返し、繰り返し上映日や会場を告知してくれるのだ。これが物凄く大きい。それで上映会を知り、多くの人が来てくれるのだ。

そんな方々の力で「朝日のあたる家」が広がり、多くの方が今も観てくれること。また痛感した。あらためて感謝。そして、今後の応援もお願いできるとありがたい!


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