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反原発が嫌われる訳ー勉強熱心な人たちがオタク化している? [【再掲載】]

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原発問題をよく勉強している人。このところ問題あること感じている。もちろん一部の人だとは思うが、初心者をバカにしている事が多い。”そんなことも知らないのか!”と上からものをいう。FBのコメント欄に長々と正論(?)を書き込んでくる。なぜ、生徒でも弟子でもない相手に、そんな行為ができるのか?

勉強した人が知らない人に原発問題の知識を伝えることで、多くの人たちが現実を知る。それが大事なのに、上から目線。初心者はやる気をなくし、原発問題への関心をなくす。これでは推進派のまわし者と同じ。

朝日のあたる家ーを観てくれた人にも、そんなタイプがときどきいた。”映画で描かれた事実は全て知っている。観る必要はなかった”或いは”これは初心者向けの映画。知らない人が観るべき”という感想をいくつも聞いた。

そもそも、間違っているのは”朝日”は原発事故の隠された情報を伝える映画ではない。なの、“全て知っている”という当て外れなコメントがするのは、なぜか?多分その人、知らない事実を探して映画を観たのだろう。同時に”俺の知らない事実を描いていれば評価する!”自分はかなり知識豊富だ!という自負がありそうだ。だが、”朝日”はそれに応える作品でもない。

ドキュメンタリーでは描けない。家庭内の悲しみ。憤り。失望。苦しみ。そんな葛藤を描けるのは劇映画ならでは。それによって福島の人たちの思い、経験を伝えたい。というのがひとつ。そして、すでに報道された事実も、ニュースで伝えるのと、ドラマで伝えるのとは全く違ってくる。

日航機墜落事故も、ニュースで何度も見て事実を知っていても。映画”沈まぬ太陽”を見ると、より悲しみが伝わり、涙が溢れた。それによって事故の痛ましさを改めて感じることができる。その”沈まぬ”を見て”知っている事実ばかりだった”という人はまずいない。なのに、”朝日”ではそんなコメントをした人が結構いる。

やはり、"これは初心者が見るべき映画だ”という言葉。その裏に、”俺はかなり勉強しているぜぇー。この程度のことは知っているよー”という自負が感じられる。それゆえ、知識のない者を不勉強だと批判するのではないか? それならぜひ、知識豊富な者として、映画のどの部分に着目すべきか?をブログ、FBで解説。原発に関心ない人に呼びかけてほしいのだが、なかなか、そんな記事は見かけない。

都知事選でも、そうだった。いろんなブログ、コメントを見て感じたのだが、原発に勉強熱心な人は、なぜか、問題点を広くアピールすることより、知らない人を叩くこと。批判すること、或いは自分の知識量を自慢することが多いように思えた。”俺はこんなことまで知ってるんだぜ!”そんな話をする人にも何度も出会った。

なぜ、知識があるのに、初心者に分かりやすく解説しようとしないのか? ”朝日”の感想でも、”知っている事実ばかりだった”と批判するよりも、多くの事実の中でなぜ、それら事実が選ばれたか? その背景には何があったか? 映画では描かれなかった部分を豊富な知識で紹介してくれれば、まさに初心者も興味を持ち、”朝日”を見に行き、原発に関心を持つ人が増える。貢献できると思うのだが、その手の人がそんな記事を書いているのを見かけたことはあまりない。

もちろん、全員ではない。一部だと思う。で、これは何かというと、原発反対者のオタク化ではないか? 原発をなくそう! 危険を伝えよう!という行為に繋げず。単に”俺はお前らと違うんだ。こんなことまで知っているんだぜ!”という小さな世界に立て篭って、知識を自慢するオタクと同じ状態になっているのだ。

学生時代の友人。ガンダムのモビルスーツを数多く知っているというというだけで、得意になっていた 。彼はガンダムの魅力を伝えるより、自分の知識の豊富さのみを語り。初心者をバカにし優越感に浸っていた。同じ構図である。その種の人が主流ではないのに、それらオタクの存在がクローズアップされたために”ガンダムが好き”というだけで”オタクだ。暗い!”と批判される風潮があった。原発反対する人たちも、批判されがちなのも、同じ構図ではないか?

せっかく、原発問題を勉強し、多くの知識を持つのならば、それを批判や優越感に繋げるのではなく。まだまだマジョリティーである、関心のない人たちへ発信する責任こそを感じるべきなのに.....そんなこと考えてしまう。


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