なぜ、一部の人はすぐに諦めて安易な選択をするのか?(中) [東京公開]
「だったら中国でプレスすると安いですよ」「自主制作で作ればどうですか?」
この手の書き込みは多くはないが、いくつも来ている。
なので、ここでまとめてお答えする。
上記の2つが提案してくれているのは、DVDの自主制作。
ビデオ会社がソフトにしてくれないなら、
個人でDVDを作り売ればどうか?と提案しているのだ。
だが、それでは本当にごく一部の人にしかDVDを見せることはできない。
DVDメーカーから発売するということは、単にディスクをプレスするだけではなく
巨大な流通に乗るという意味。全国のTSUTAYA 等レンタル店にも行き渡る。
大手量販店のDVDコーナーでも販売される。
が、自主制作だとそうはいかない。
1000分の1、いや1万分の1にした販売となる。
それが自主制作の実態。
思い出すのは劇場公開拒否のとき、
「だったら、イベント上映(自主上映)をしたらどうですか?」
という意見が山ほど来た。でも、当時、断られた映画館はまだ30館ほど。
全ての映画館に断れた訳ではない。確かに拒否の嵐ではあったが絶望ではない。
なのに「映画館上映は諦めて、イベント上映をすべきです!」との声が何度も届いた。
少しばかり努力しただけで、なぜ見切りをつけて
より少ない人しか見られない上映形態を提案するのか?理解できなかった。
結果はご存知の通り。映画館上映は可能となり、現在18館まで広がった。
映画館で上映するメリットが計り知れないものがあること。
以前にも書かせてもらった。
もし、イベント上映をしていたら「朝日のあたる家」という映画
ここまで多くの人に伝わらなかっただろう。
なのになぜ多くの人は努力半ばなのに、
別の安易な方法論に切り替えろといったのだろうか?
(つづく)
2013-10-07 13:35
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