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なぜ、原発事故の映画を作ったか? [2013]

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 2011年3月11日。東日本大震災。それによって発生した福島第一原発の事故。翌日には1号機が爆発。続けて3号機。20万人が避難。

 やがて1号機から3号機までがメルトダウンしたことが発覚。かつてない事態となる。にも関わらず当時の官房長官は「ただちに健康に影響はない」と繰り返した。

 だが、実際は広島型原爆168個分のセシウムが福島第一原発から放出され、地元だけでなく近隣の地域。そして東京にも多量の放射能が降り注いだ。避難者は今も仮設住宅での生活を余儀なくされ、何万人もが自宅には戻れずにいる。

 事故原因も特定出来ず、メルトダウンした燃料がどこにあるか?も分からぬまま、政府は「冷温停止状態」という新語を作り、原発事故は収束したと宣言。多くの国民の反対を押切り、大飯原発を再稼働させた。

 最近では「原発事故は終わった」と思い込む人も多い。「放射能の影響で死んだ人はいない」と言う人までいるが、多くの人が故郷や仕事を失い。バラバラになった家庭が数多く存在。悲劇は収束していない。

 そしてチェルノブイリ事故のあと、多くの子供たちが甲状腺がんや白血病を発症したという事実があるにも関わらず、日本では本格的な対策が取られていない。一体、この国はどうなってしまうのか? 映画『朝日のあたる家』は、そんな原発事故の悲劇を見つめる問題作である。

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nishikawa

Miyako Hybrid Hotel での「朝日のあたる家」上映会(5月12日)に参加させていただきました。すごく良かったです。感動しました。

おとうさんの頑固なまでに家に執着する姿、おかあさんの子供を思う気持ち、姉妹が故郷を愛するようになる様子、とてもよかったです。

私も福島原発が造られた当時の記録検証もされず、施設建設に問題はなかったのかも検討されず、当時、建設に賛成した政治家、官僚が誰も表に出て釈明しないことに疑問を感じています。

私のブログでもLAでの上映会についての感想を載せておきました。これからも体に気をつけて、いい映画を撮り続けてください。
by nishikawa (2013-05-16 02:00) 

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