「作り手側の捨て身の誠意を感じました」 [シナリオ感想]
読者の梅茶さんから、シナリオの感想文を頂いた。
以前にも心の籠ったコメントを書き込んでくれた。
ありがとうございます。
今回もブログ上で紹介させて頂きます。
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「朝日のあたる家」、
決定稿の台本を読ませていただきました。
いつも思うことなのですが、世の中には自分の知らない、
知らされていないことが、たくさんあります。
この物語でも、大丈夫、異常は認められない、正常の域、などなど、
聞こえのいい言葉の氾濫が、私たちの判断力を、鈍らせていきます。
また、物事には、いろんな面があり、どこかで一握りの人々が経済的に得をする、
または優位に立てる、そんな一面も、持っています。
そんなことは、子供の頃は、わかっていませんでした。
大人になって気づいたこと…、
でも、この物語では、そこのところを、逃げずに真っ正面からえぐっていきます。
そこに、作り手側の捨て身の誠意を感じました。
知らなかった、では遅すぎることを、知ってもらう、
あるいは前もって対処してもらうことで、どれだけの人の不幸を回避できるでしょうか。
物語が明るいトーンから、重苦しいトーンに移り、
先の見えない家族の行方を見守る形でエンディングを迎えます。
暗い映画かもしれません。
今現在も福島で苦しむ方々には、酷な内容かもしれません。
けれど…、 私たち人間は、情報をもとに判断を下す生き物です。
母親なら、知っていることで、ブレない行動を貫き通す原動力にもなります。
この物語の価値は、そこにある…、
だから、たくさんの人々に見て欲しい…、
そう切実に思ってしまいました。
編集作業、大変ですが、お身体に気をつけて、
納得のいく作品作りを目指していって下さい!
2013-04-07 00:50
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