絶対泣く!と思いました。 [シナリオ感想]
次回作のシナリオ
原発事故の悲劇を描いた物語
シナリオを読んでくれた方からの感想をご紹介
今回は医療関係のお仕事をされている女性
心に響く感想をもらった。
どうもありがとう。
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本当は、震災直後からずっと
福島に心を傾けていたら見えていたこと。
でも放射能のこと、原発のこと、あまりに身近すぎて
返ってみんな目をそらしているんだと思います。
だからきっと、この脚本が映像になって 物語になって、
俳優さんが実際に存在する身体で、声で
演技をつけたら、実在のものがたりとして、
改めてみんな現実を見ることができると思います。
自分自身、本当は東京を離れた方がいいとわかっていても、
離れられないのは。
どこかに、今の放射能汚染を現実と思いたくない、
気付かないふりをしていたらそのまま何とかなるんじゃないか
という甘えだったり、逃避心理が働いているのだと思います。
自分も含めて、もう一歩「いまここにいる」自分のことを
真剣に考える、その後押しをしてくれる作品だと思います。
初めは、この作品の中で、
福島で被ばくした現実の方の声も
あったらいいんじゃないか、と思いましたが、
監督から、この作品そのものが、すべて福島で実際にあった
ことだと聞いて、これがすでにその声なんだと思いました。
私がいちばん切ないと思ったのはお父さんです。
死に行く子供もつらいけど、
死なせたくない、守りたいと思いながら、
でも自分が信じて努力したことがすべて無駄になってしまう。
こんな無力感を、ごまかさずに正面から受け止めて
生きているお父さんは、責められるべきではないし、
そう描かれていると思います。
ラストの「************」と叫ぶシーン、
絶対泣く!と思いました。
というか脚本の時点で泣けました。
(お好み焼きの日を振り返るシーンも泣けました)
「返せ!」じゃなくて「********」
故郷への感謝、どうしようもない悔しさや理不尽さ、
言葉で説明できない感情が形になるシーンだと思います。
あと、福島原発の事故直後からの報道とマスコミの言い方、
それにだまされていた自分たちを、
この映画を見ることで感情を伴って再確認できる気がします。
そしてそれがまだ終わっていないことも。
できるだけ多くの方に観てもらいたいと思います。
たくさんの人が見れば、
放射能のことを話すとちょっと失笑される、
みんなマスクもしない、
本当は失っている日常生活にしがみついている現状が、
変わっていくと思います。
絶対に形になるべき作品だと思います。
2013-02-17 12:00
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