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シナリオ執筆、いよいよ大詰め(1)/舞台俳優と同じ? [脚本]

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 2012年6月

 シナリオを毎日書くというのは、

 連日、舞台に立ち芝居をする・・・というのに近いかもしれない。

 自分でない別人になり、上演時間内はその人の人生を生きる。

 芝居が終わっても、引きずり完全に自分には戻れない

 「彼はなぜ、あのときああ言うのか?」

 と台詞の意味をな何度も問いなおす。

 「よし、明日はこんな感じでやってみよう・・」

 その繰り返し。それは体力と精神力の戦い。

 毎晩、別の人生を体験するというのは、想像以上に神経を酷使する。

 シナリオを書くというのも、それに近い体験だ。

 それも1人だけではなく、すべての登場人物の人生を体験する。

 言い換えれば、何人分ものイタコの霊を呼び出し

 毎日、その人たちの言葉を伝えるようなものだ。

 そう考えてもらうと「疲れそうだなあ・・」と想像してもらえるかもしれない。

 本日は朝起きたときから体調が悪く、

 さすがに執筆は休もうと思った。

 「書けそう・・」という感覚がないと、パソコンに向かっても書けない。

 本人的には「書かねば!」「書きたい!」という思いがあるのだが、駄目。

 でも、逆に多少疲れていても、「書ける!」と感じると、書けてしまう。


 (つづく)


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